2024プロ野球・スポーツナビ週間MVP

【2024年】データで選ぶセパの年間MVPは? 投打別に貢献度トップ10を発表

データスタジアム株式会社

【写真は共同】

 スポーツナビでは2024シーズンのプロ野球で、週間MVPを選出している。野手では「wRAA(weighted Runs Above Average)」、投手は「RSAA(Runs Saved Above Average)」(いずれもその選手が平均的な選手と比較してどれだけチームの得点貢献を増減させたかを表す指標)を基に、「セ・リーグ野手」「パ・リーグ野手」「セ・リーグ投手」「パ・リーグ投手」の4部門で選手をランキング化してきた。過去のポイントを合算すれば両リーグの投手、野手の「年間ランキング」も出る。今回は客観的な指標、データに基づくMVP候補を取り上げたい。

リーグ制覇に貢献した鷹の巧打者が2年連続の1位

 パ・リーグの野手では、卓越した打撃技術を誇る近藤健介(ソフトバンク)が堂々の数字でトップに立った。2位には後半戦で驚異的な成績をマークしたレイエス(日本ハム)、3位には移籍1年目で本塁打王と打点王の2冠に輝いた山川穂高(ソフトバンク)が名を連ねた。

【画像提供:データスタジアム株式会社】

1位 近藤 健介(ソフトバンク)
 今季は開幕から5番打者を担い、6月にはサヨナラ弾を放つ活躍で月間MVPを受賞。最終的に打率.314を残して自身初の首位打者に輝いたほか、出塁率部門では2位に圧倒的な差をつけて4度目のタイトルを獲得。チームの主力選手に故障が相次いだ中でも打線を支え続け、4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。

2位 レイエス(日本ハム)
 来日1年目の今季は前半戦こそ物足りない成績だったものの、後半戦から本領を発揮。球団記録を塗り替える25試合連続安打を記録するなど、後半戦は52試合の出場で打率.335、17本塁打、46打点をマーク。随所で勝負強い打棒を披露し、チームのクライマックスシリーズ進出の立役者となった。

3位 山川 穂高(ソフトバンク)
 新天地で迎えた今季は全143試合で4番に座り、開幕戦での決勝弾を皮切りにアーチを量産。シーズン中盤に極度の打撃不振に陥ったものの、8月には6年ぶりとなる4戦連発をマークするなど月間11本塁打と復調。最終的に34本塁打、99打点でリーグ2冠に輝いた。

来日5年目の助っ人スラッガーがトップに

【写真は共同】

 セ・リーグの野手部門で1位に輝いたのは、首位打者のタイトルを手にしたオースティン(DeNA)。2位には本塁打と打点の2冠に返り咲いた村上宗隆(ヤクルト)、3位には4番としてチームのリーグ優勝に貢献した岡本和真(巨人)が続いた。

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1位 オースティン(DeNA)
 来日5年目で初めてシーズン規定打席に到達し、首位打者のタイトルを獲得。特に交流戦では12球団最多の5本塁打を放ち、両リーグトップのwRAAを記録した。また、得点圏打率.388と抜群の勝負強さを誇り、8月以降は4番としてチームをけん引した。

2位 村上 宗隆(ヤクルト)
 打率こそ.244だったものの、105四球を選んでリーグ3位の出塁率.379を記録。33本塁打と86打点で2冠に返り咲き、主砲としてヤクルト打線をけん引した。9月14日の巨人戦では、東京ドームの看板を越える規格外の一発を放ってみせた。

3位 岡本 和真(巨人)
 開幕から全試合で4番としてスタメン出場し、リーグ2位の27本塁打と83打点をマーク。優勝マジック1で迎えた9月28日の広島戦では、2打席連続の適時二塁打を含む4安打3打点の活躍を見せ、キャプテンとしてチームを4年ぶりのリーグ制覇に導いた。

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著者プロフィール

日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

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