【髙橋藍&西田有志】チケット完売、地上波ゴールデンタイム生中継! 話題沸騰のSVリーグ開幕戦へ意気込み

坂口功将

サントリーサンバーズ大阪の髙橋藍(左)と大阪ブルテオンの西田有志(右) 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 バレーボールの2024-25 大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)は10月11日(金)に昨シーズンのV.LEAGUE DIVISION1(V1男子)の優勝を争ったサントリーサンバーズ大阪と大阪ブルテオンの対戦カードで開幕する。会場の東京体育館のチケットは全席即完売、試合は地上波ゴールデンタイム生中継、と史上類を見ないほどの注目を集める一戦。両チームの顔ともいえる2人がリーグ開幕に向けて意気込みを語った。

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西田有志「記憶に残る試合ができたら」

「勝ちにこだわることに変わりはないですが、注目度が従来と違うと感じます」と話した西田 【(C)OSAKA BLUTEON】

――リーグ開幕まで1週間ほど(取材時点)ですが、現状についてお聞かせください

西田 チームとしては(リーグ戦に向けて)調整を加速させている時期でもありますし、完成度自体はまだまだとしても、ここからチームのコンディションをしっかりと整えていくことでいい方向に向かっていけるのではないかと感じています。

――9月にはアジアツアーやプレシーズンマッチもありました。チームに関して昨季との違いはどこにありますか?

西田 まずはセッターが(新加入の)永露元稀選手に替わったので、チームの戦い方を築くうえでは今まで以上に時間がかかるとは思います。そう簡単に合うものではありませんから、そこは一つ一つコミュニケーションを取りながら課題をつぶしていく必要があります。とはいえシーズン自体が長いので、終盤に100%のパフォーマンスを持っていくのが個人的にも一番いいのではないかと考えています。

――ご自身も1年前は、大阪B(当時はパナソニックパンサーズ)に移籍して迎えたリーグ戦開幕でした。そのときと今年では、心境や立場も異なるものですか?

西田 毎シーズン、多くの選手が入れ替わりながら争っていますから、それはどのチームも同じでしょう。新加入選手を含めてチームづくりを行う必要がありますし、それが課題にもなりえます。ですが、そこに取る組む上での充実感は例年以上に感じているところです。

――その中で、今季のチームにおける西田選手の役割はどのようなものでしょう?

西田 昨季とそれほど変わりません。やはりチームに流れをもたらすというゲームメークができる選手でありたいと思っていますし、そうでなければならない、とも。何より今まで以上のパフォーマンスをしっかりと発揮する、そのためのコンディションを作っていくことにフォーカスしています。

――開幕戦は地上波ゴールデン生中継ということですが、その試合を戦えるのは一人のプレーヤーとしてどう感じていますか?

西田 とても嬉しいですね。数少ない機会をこうしていただけたことに対して、いかに期待されているかを選手一人一人が理解しなければなりませんし、それはテレビ放送される試合のチームだけでなく、SVリーグに参加する全選手がその認識で向き合わなければ。

――開幕戦はどのような試合を見せてくれますか?

西田 まずラリーが長く続くと思います。相手のサントリーはオポジットのドミトリー・ムセルスキー選手が主体となって攻めてくると思いますが、髙橋藍選手などディフェンシブな選手が増えたので、こちらとしてもそう簡単に得点することはできないと想像しています。ですから、こちらもラリーを制するための準備をしていきたい。

 とはいえ、自分たちが“この部分で負ける”とは思っていません。お互いに似たスタイルのチームですし、勝敗もラリーの結末も正直、どちらに転んでもおかしくないでしょう。その中でも、両チームで強力な選手がそろっていますから、どういう点数の入り方をするのかは見ていて面白いはず。記憶に残る試合ができたらなと思います。

――開幕戦のキービジュアルでは髙橋藍選手とともに起用されています。リーグの“顔”であることの責任や使命感などはありますか?

西田 日本代表でも常にプレーさせていただきましたし、本当にありがたいことに多くの方々に応援されている立場でもあるので。そうやって認識されていることにとても感謝しています。こうしてキービジュアルやメディアに取り上げていただく機会があることで、自分自身のストイックさにもより拍車がかかるといいますか。いっそう熱のこもった、いいパフォーマンスが発揮できるのではないかと感じています。

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著者プロフィール

ライター。大学時代に“取材して伝える”ことの虜になり、母校の体育会ラグビー部で専属記者兼カメラマンを務めたほか、「月刊バレーボール」(日本文化出版)を経て、2024年から独立。読者の心が動く原稿を書けるように現場を駆け回る。競技問わずスポーツ界のユニフォームに深い造詣を持ち、所持数はゆうに100枚を超えるコレクターでもある。

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