「我々は翔平に対していいプランを持っている」 挑発的なパドレスに大谷率いるドジャースはどう迎え撃つのか?
パドレスとの地区シリーズを目前に控え、記者会見に応じるドジャースの大谷翔平 【Photo by Daniel Shirey/MLB Photos via Getty Images】
「もちろん地区のライバルが相手なので」
ただ、もっぱらパドレス有利がささやかれる。質量とも、ドジャースの投手陣を上回るからだ。ところが、同じことが言われていた先月末の3連戦(9月24日〜26日)では、ドジャースが勝ち越して地区優勝を決めた。
あのとき、ドジャースの選手はどう感じていたのか。そこを辿ると、違う景色が見えてくる。優勝投手にもなったマイケル・コペック(ドジャース)の証言で振り返りつつ、シリーズの綾となりそうな、大谷に対するパドレス投手陣のアプローチをイメージしてみたい。
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明日(10月5日)から開幕するパドレスとの地区シリーズに向けて、スタジアム内の準備も着々と進む 【Robert Gauthier / Los Angeles Times via Getty Images】
NFL最高の選手が大谷の「50-50」を激賞
「彼は小さい頃から、ずっとライバルだった。同じピッチャーだったし、何度も投げ合った。でも、トラベルチーム(地区の選抜チーム)で一緒になったとき、妙に気があったんだ。以来、時々やり取りをしているけど、翔平を見ていると、どうしてもパトリックのことを思い出す」
マホームズは、すでにNFLで2度もMVP(最優秀選手)を獲得しているが、「野球を選んでいたら、やはり、すごいピッチャーになっていたと思う」とコペックは疑わない。
NFLカンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ 【Photo by Ronald Martinez/Getty Images】
高卒時、タイガースが37巡目でマホームズを指名したが、「あれは、すでにパトリックが大学でフットボールをやると宣言していたから。もし、野球に専念すると表明していたら、1巡目だったと思う」とコペックは強調している。
マホームズは当然ながらタイガースとは契約せず、テキサス工科大へ。その後、1巡目(全体10位)でチーフスに指名されたが、「彼はバスケット選手としてもすごかった」と、さらなる伝説をコペックは口にした。
「ポイントガードとして、高校を州のチャンピオンに導いたんだ」
コペックは、「とにかく、なにをやらせても際立っていた。もう、こんなアスリートと巡り合うことないと思っていた」と話しつつも、こう続けている。
「翔平と会うまでは」