井上尚弥vs.ドヘニー、チャート戦力比較 危機管理力の証明で優位性はより絶対的に

宮崎正博
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5.6東京ドーム決戦に勝利した井上尚弥は、スーパーバンタム級の4団体防衛V2戦として9.3有明アリーナでドヘニーと対戦する 【スポーツナビ】

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、9月3日に東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者テレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)との一戦に臨む。井上にとって2度目の4団体防衛戦という大舞台となるが、これまでのビッグマッチ同様にモンスターの絶対的優位性は揺るがない。

 ホンモノの強さをリングで具現化する――。ボクシングを始めてから25年間、徹底して磨き上げた標準装備の戦力は無論、井上は秀逸な“危機管理力”の持ち主でもあるのだ。ルイス・ネリ(メキシコ)との5.6東京ドーム決戦で、これまで垣間見るシーンが少なかった危機管理力について証明してみせた。あれから4ヵ月、挑戦者ドヘニーに対しては「力不足」「ミスマッチ」の声もあるが、意外性は確かにある侮れない相手だ。ただし、この試合への興味は「井上がどう勝つか」の一点しかない。さらなる高峰への尾根道をひた走るヒーローを追いかけたい。
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著者プロフィール

山口県出身。少年期から熱烈なボクシングファンとなる。日本エディタースクールに学んだ後、1984年にベースボール・マガジン社入社、待望のボクシング・マガジン編集部に配属される。1996年にフリーに転じ、ボクシングはもとより、バドミントン、ボウリング、アイスホッケー、柔道などで人物中心の連載を持ったほか、野球、サッカー、格闘技、夏冬のオリンピック競技とさまざまスポーツ・ジャンルで取材、執筆。2005年、嘱託としてボクシング・マガジンに復帰。07年、編集長を経て再びフリーになる

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