男子パークの“世界の扉”を開けた永原悠路 スケボー旋風のその先を荒畑潤一が提言
旋風が巻き起こる日本スケボー界の今後
五輪で活躍した日本代表の選手たちに加え、次世代の有望株が育っているだけに日本のスケートボード界の未来は明るい 【写真は共同】
私がスケートボードで好きなのは、「常に自分の成長を感じられること」です。「今日はこの技に挑戦しよう」「どうやったら飛べるようになるのだろう」と考えながら、1つひとつの目標をクリアしていく達成感にはかけがえのないものがあります。たとえ、その日にメイクできなくても、そのプロセスは無駄ではありません。今日の永原選手の2本目以降のミスも決して無駄だとは思っていないですし、必ず今後につながる経験になるはずです。「自分で考えて・クリエイトして・マネジメントしていくこと」の大切さはスケートボードから教わりました。
これからはもっとスケートパークや室内練習場が増えて、気軽に練習できたり親子連れで楽しめたりする環境になってほしいですね。数多くパークで練習することで引き出しの数が増えるので、技術の向上にも直結します。日本では子ども世代にも素晴らしいスケートボーダーがたくさんいるので、今回の日本代表の後に続く選手がたくさん生まれることに期待です。
また、スケートボードにはファッションやコンテスト、ビデオスターなど様々な要素があります。さらに、メジャーな面もあればアンダーグラウンドの一面もあります。ぜひ多くの人にスケートボードを好きになってもらい、スクールで雇用を生んだりプロになって活躍したりして、好きなことでご飯を食べていけるカルチャーにまで発展できれば嬉しいです。
荒畑潤一(あらはた・じゅんいち)
【株式会社SFIDA】