2024プロ野球・スポーツナビ週間MVP

データで選ぶ前半戦MVP セ投手は若手右腕上位に、パは鷹の好打者がダントツ

データスタジアム株式会社

【写真は共同】

 スポーツナビでは2024シーズンのプロ野球で、週間MVPを選出する。野手では「wRAA(weighted Runs Above Average)」、投手は「RSAA(Runs Saved Above Average)」(いずれもその選手が平均的な選手と比較してどれだけチームの得点貢献を増減させたかを表す指標)を基に、「セ・リーグ野手」「パ・リーグ野手」「セ・リーグ投手」「パ・リーグ投手」の4部門で選手をランキング化する。

 今回は特別編として前半戦期間中のMVPを選出。トップに輝いた選手を、ぜひチェックしてほしい。

鷹の背番号3が圧倒的大差での1位

 パ・リーグの野手部門では、首位を快走するチームを引っ張る近藤健介(ソフトバンク)がトップに輝いた。続く2位にはNPB新記録となる8試合連続二塁打をマークした岡大海(ロッテ)が、3位には両リーグ最多となる9本の三塁打を放った辰己涼介(楽天)がランクインした。

【データ提供:データスタジアム】

1位 近藤 健介(ソフトバンク)
 移籍2年目の今季は、開幕から5番打者として打線をけん引。前半戦を終えてリーグトップの打率.321をマークするなど、卓越したバットコントロールでヒットを量産した。ホームランもここまで同2位タイの13本を放っており、チームの首位快走に大きく貢献した。

2位 岡 大海(ロッテ)
 5月は自身初の1試合2発を記録するなど、計5本塁打をマーク。6月には打率.361のハイアベレージを残し、8試合連続二塁打のNPB新記録も樹立した。進化を続けるプロ11年目の外野手は、監督推薦で初のオールスター出場が決まっている。

3位 辰己 涼介(楽天)
 楽天の中堅手が3位にランクイン。開幕してしばらくは下位打線での出場が続いたが、5月下旬から3番に定着。得点圏打率.351をマークするなど、勝負強いバッティングが光った。放った三塁打は両リーグ最多の9本を数えており、打線を活気づけている。

DeNA打線を引っ張る豪打の助っ人がトップ

 セ・リーグの野手部門では、抜群の長打力が光ったオースティン(DeNA)が1位に輝いた。続く2位にはチーム最多の12本塁打を放っている細川成也(中日)、3位にはリーグトップの打率を残しているサンタナ(ヤクルト)がランクインした。

【データ提供:データスタジアム】

1位 オースティン(DeNA)
 ここまで放った67安打のうち、36本が長打。得点圏打率は.419と強打に加え、勝負強さも発揮した。交流戦ではホームラン王に輝くと、リーグ戦再開後も出場21試合で8本塁打を記録。7月19日のヤクルト戦では自身3年ぶりの1試合2発をマークするなど、持ち前のパワーを存分に見せつけた。

2位 細川 成也(中日)
 4月にはサヨナラホームランやプロ初のグランドスラムを放つなど、ここまで12本塁打、37打点をマーク。3割を超える打率を残すなどコンスタントにヒットを重ね、リーグトップの98安打を放った。前半戦はチーム唯一の全試合出場で、打線をけん引する活躍を見せた。

3位 サンタナ(ヤクルト)
 4月25日の広島戦で来日初のサヨナラ本塁打を放つなど、3、4月には打率.348、16打点の好成績を残して自身初の月間MVPを獲得。ケガの影響で7月途中に戦線を離脱したものの、ここまでリーグトップの打率.315をマークし、前半戦のチームを支えた。

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著者プロフィール

日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

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