連載:高校野球2024・夏の地方大会「エリア別大展望」

高校野球「実力校ランキング・24年夏」千葉編 中央学院と専大松戸の“別格”2校を追うのは?

上原伸一
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中央学院は今春センバツで甲子園初勝利を挙げただけでなく、ベスト4と大躍進。「戦国・千葉」を制し、2018年以来となる夏の全国大会出場を果たせるか 【写真は共同】

 7月10日にスタートする千葉大会。首都圏の高校野球を幅広くカバーするライターの上原伸一氏が、参加148チーム(160校)の中から選んだ有力10校の顔ぶれは? センバツ4強の中央学院と、春季大会決勝で同校を破った専大松戸の2校が抜けていると同氏は見る。

秋・春とも決勝で対戦して1勝ずつ

 千葉は例年通り、「戦国」であると見ている。春の大会では、秋は上位に進出した学校や、名の通った強豪が早々に敗退するケースが目立った。

 こうしたなか「別格」と言えるのが、中央学院と専大松戸の2校だ。中央学院は今春のセンバツに出場し、ベスト4に進出。専大松戸はその中央学院に県決勝で快勝し、2年連続6度目の春の優勝を果たした。

 甲乙つけ難い2校のうち、1位としたのが中央学院(秋季:優勝/春季:準優勝)。センバツでの3勝とそこで重ねた経験を評価のポイントとした。

 強みのひとつは走力を絡めた攻撃。1番打者として引っ張るのは青木勝吾(3年)だ。センバツの全4試合で放った7安打のうち6本が長打。勝負強さもあり、計7打点をマークした。

 ともに投手陣の中心となる颯佐心汰(3年)と蔵並龍之介(3年)も好打者で、攻撃でもキーマンになる。ショートの守備にも注目が集まる颯佐は、50メートル5秒8と走力も高い万能選手だ。

 投手は最速148キロの颯佐と、190センチ近い長身からのストレートとフォークで勝負する蔵並のほかに、右サイドからキレのあるスライダーを繰り出す臼井夕馬(3年)もおり、層は厚い。
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著者プロフィール

1962年、東京生まれ。外資系スポーツメーカーなどを経て、2001年からフリーランスのライターになる。野球では、アマチュア野球のカテゴリーを幅広く取材。現在はベースボール・マガジン社の『週刊ベースボール』、『大学野球』、『高校野球マガジン』などの専門誌の他、Webメディアでは朝日新聞『4years.』、『NumberWeb』、『ヤフーニュース個人』などに寄稿している。

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