充実した先発投手陣を擁するロッテ 絶対的レギュラー不在の野手陣は激しい競争に?
故障の影響で登板数は少なかったものの、山本由伸に次ぐ得点貢献を残した佐々木朗希。充実の先発ローテーションの軸はやはりこの男だ 【写真は共同】
今回、評価に活用した2つの指標(wRAA、RSAA)は、スポーツナビがプロ野球の週間MVPを選出する企画でも活用しており、指標の解説を以下リンクから確認できる。
※本文は2024年3月17日時点の情報をもとに執筆。
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佐々木朗希を筆頭とするリーグ上位のローテーション
ロッテ投手:2023年得点貢献度 【データスタジアム株式会社】
一方、美馬学が防御率4.76を記録したほか、石川歩が右肩の故障で一軍未登板に終わるなど、ベテラン勢が苦しいシーズンを過ごした。経験豊富な実績組の奮起に加え、今季は中森俊介や森遼大朗ら若手の成長や、メルセデスを中心とした助っ人外国人の活躍にも期待したい。
ペルドモの穴を埋めることができるか
昨季は移籍1年目だった西村らが飛躍し、リリーフ陣を支えた。ベテラン勢に陰りが見えることもあり、今季も新たな戦力の台頭に期待したい 【写真は共同】
そして新戦力では、新外国人のコルデロとルーキーの大谷輝龍が注目される。コルデロは昨季メジャーで31試合に登板して防御率3.86の実績があり、ペルドモの穴を埋める活躍が求められるだろう。独立リーグの富山で高い奪三振能力を見せた大谷は、即戦力リリーバーとして実戦でアピールを続けている。ピッチング指導や投手運用に定評のある吉井理人監督のもとポテンシャルを開花させる投手が増えているだけに、今季も新顔の登場に期待したい。