西武は「先発4本柱」が大きな強みに 課題の外野を埋めるには、新外国人と若獅子の成長がカギ?
充実した先発4本柱を抱える西武。今井が開幕投手に内定している 【写真は共同】
今回、評価に活用した2つの指標(wRAA、RSAA)は、スポーツナビがプロ野球の週間MVPを選出する企画でも活用しており、指標の解説を以下リンクから確認できる。
※本文は2024年3月17日時点の情報をもとに執筆。
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先発4本柱は強力。5番手以降の活躍がカギを握る
西武投手:2023年得点貢献度 【データスタジアム株式会社】
一方、チームの課題となっているのが、5番手以降の投手だ。防御率で見ても、先の4名が2.56に対し、5番手以降は3.87と大きな差ができてしまった。松本航や與座海人らの奮起とともに、ドラフト1位ルーキーの武内夏暉にかかる期待は大きい。昨季はリリーフでの起用が中心だった青山美夏人とボー・タカハシが先発に転向し、層の厚い先発陣となりつつある。
新戦力が数多く加入した救援陣
23年は防御率が5点台だった増田だが、得点貢献度では22年の内容を上回っていた。今季の復調はデータとしては期待できると言える 【写真は共同】
そして、昨季不調だったクローザーの増田達至が復調できるかどうかは気になるところだろう。実は、増田は防御率こそ5点台を記録したが、投球内容は31セーブを挙げた2022年から落ち込んでおらず、今回評価に用いている得点貢献度ではむしろ23年の方が優れていた。クローザーは内容よりも結果が求められるポジションのため、起用法には注意を払いたいが、データ上ではある程度成績を持ち直すことが予想される。