勝てばベスト8、負けたら“旅”が終わるアルゼンチン戦 カギを握る「接点」の攻防と、FWの奮闘

斉藤健仁
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接点でアルゼンチンと互角に渡り合えるかどうかが、この一戦の大きなポイントだ 【写真:松尾/アフロスポーツ】

 日本時間の10月8日(日)20時、プールDの最終戦である日本代表対アルゼンチン代表が行われる。両チームが同じ勝ち点で並んでおり、勝ったほうが決勝トーナメントに進出する運命の一戦だ。両チームのスターティングメンバーも踏まえ、プレビューする。

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FW陣の存在が際立つアルゼンチン

 いよいよ大一番を迎える。フランスでラグビーW杯を戦うラグビー日本代表(世界ランキング12位)は、予選プール最終戦で「ロス・プーマス」ことアルゼンチン代表(同9位)と激突する。現在、2チームは勝ち点9で並んでおり、日本はシンプルに、どんな形であれ勝利すれば2大会連続の決勝トーナメントに進出が決まる。また引き分けた場合も、日本だけ4トライ以上のボーナスポイントを獲得すれば、勝ち点でアルゼンチンを上回りベスト8に駒を進めることができる。

 ただ、両チームの過去の対戦成績は、日本代表が1勝5敗と大きく負け越している。2000年代になる前は力が拮抗していたが、ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)や長谷川慎コーチが選手として出場した1999年大会では12-33で敗戦。その後、アルゼンチンは年々力をつけて、2007年大会で3位に入り旋風を巻き起こすと、2012年から南半球の強豪4カ国で争われる「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」に加入。2015年大会で再びベスト4(4位)に入るなど、世界的な強豪の地位を確かにしている「南米の雄」だ。
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著者プロフィール

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーとサッカーを中心に執筆。エディー・ジャパンのテストマッチ全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」、「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー「観戦力」が高まる」(東邦出版)、「田中史朗と堀江翔太が日本代表に欠かせない本当の理由」(ガイドワークス)、「ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「エディー・ジョーンズ4年間の軌跡―」(ベースボール・マガジン社)、「高校ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「はじめてでもよく分かるラグビー観戦入門」(海竜社)など著書多数。

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