A東京のエースキラー・小酒部泰暉 「98年トリオ」としてチームをどう見る?

大島和人

小酒部がW杯で感銘を受けた守備の名手

W杯では外国のチームから感銘を受けた 【©ALVARK TOKYO】

――話は変わりますけど、ワールドカップは見ていましたか?

 はい、テレビで見ました。

――どんな試合をご覧になっていましたか?

 日本代表だけでなく、海外のチームも気になりました。ドイツもそうですけど、特にセルビアですね。能力も高いですけど「型」があって、自分たちのシステムにも似ているとも思います。ドイツとセルビアが決勝で対戦しましたけれど、セルビアの30番 (アレクサ・アブラモビッチ)のディフェンスはすごいなとは感じました。それに対する(デニス・)シュルーダーも、全く迷いもなくやっていて、素晴らしかったです。

――アブラモビッチ選手はいわゆる「エースキラー」的な仕事もしていたガードですけど、自分に重ね合わせて見たところはありましたか?

 そうですね。あれくらいできたら良いなって(笑)

――昨シーズンからホームアリーナが代々木第一に移りました。お客さんも大幅に増えていますがアリーナの印象、プレーをしていて感じる影響はどうですか?

 ああいう大きな体育館でやれるのは嬉しいですし、ファンの皆様が満員状態で入っているってことは、自分たちの後押しになります。本当に嬉しい限りですね。

――開幕が待ち遠しいところだと思いますが、どんなシーズンをイメージしていますか?

 もちろん、早く開幕して試合をやりたいです。今季は本当に優勝まで行けるメンバーだと思っているので。優勝を一番に考えています。

――10月14日(土)・15日(日)のホーム開幕戦は宇都宮ブレックスが相手で、25日(水)には秋田ノーザンハピネッツ戦も控えています。少し先の試合になりますけど、秋田の印象は何かありますか?

 向こうのCAN(アリーナ☆あきた)では負けますし、あそこは苦手なんですよね(苦笑)。秋田は移籍したアキさん(藤永佳昭)がいるので。そこは一番の見どころかなと思います。お互いディフェンスのチームなので、そこのやり合いがカギになります。

――ファンへのメッセージをぜひお願いします。

 ホーム・アウェーかかわらず足を運んでいただいて、いつも自分たちのやりやすい環境を作ってもらっています。声出しが解禁になって、自分たちの耳にも声援が届くようになって、本当にありがたく感じています。今シーズンも応援していただけたら嬉しいですね。

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著者プロフィール

1976年に神奈川県で出生し、育ちは埼玉。現在は東京都北区に在住する。早稲田大在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れ、世界中のスポーツと接する機会を得た。卒業後は損害保険会社、調査会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。取材対象はバスケットボールやサッカー、野球、ラグビー、ハンドボールと幅広い。2021年1月『B.LEAGUE誕生 日本スポーツビジネス秘史』を上梓。

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