スポーツナビでは、『データスタジアム』社が開発した対戦予測シミュレーションを基に、毎節のJ1予想スコアと試合結果の確率を紹介する。対戦予測シミュレーションは、今季の各チームの攻撃パターン、被攻撃パターン、ボール奪取位置、点差状況など詳細なデータを用い、対戦カード毎に300回対戦させた結果を表したものだ。予想スコアから試合展開を想像するもよし、スポーツくじ「WINNER」の予想に生かすもよし、データを活用して、Jリーグ観戦の楽しみ方を増やしてみてほしい。

　今節は文字通りの「天王山」、1位神戸と2位横浜FMの直接対決が金曜日に行われる。その差は勝点1、横浜FMが勝てば首位が入れ替わる、今季のJ1リーグの優勝の行方を左右する白熱の90分になること間違いなしだ。

　まずは過去の対戦成績を確認したい。横浜FMは神戸に対して直近5連勝中と、かなりの好相性を誇っている。前回対戦では神戸が2点を先行したものの、横浜FMが3得点を奪って試合をひっくり返した。攻撃陣の爆発力に定評のある「トリコロール」に対し、神戸にとって乱打戦の展開は望むべき流れではないだろう。

　シミュレーションでは横浜FM勝率が35.3%、神戸勝率が40.3%、スコアは1-2で神戸が勝利する予想結果となった。両チームミドルサードからのパスワークやカウンターから得点を生む可能性が高く、ともに3人となる中盤の攻防が試合の行方を握っている。横浜FMはACLを含めた連戦期間中ということもあって喜田拓也選手が2試合続けての途中出場となっているが、絶対に勝たなければならない大一番で「主将」の先発復帰はあるだろうか。

　J1第29節のその他予想スコアと試合結果の確率は図表の通りとなった。優勝争いの一方で残留争いも勝点差はまだ少なく混戦となっている。下位3チームは今節アウェイでの戦いとなり、すべて黒星の予想となっているが、覆して勝点3を積み上げるチームは現れるか。