藤嶋健人、石川昂弥、関根大気…今年のプロ野球は東邦OBが大活躍!

尾関雄一朗

プロ10年目で花開いた関根大気

高校3年秋のドラフト会議でDeNAから5位指名された関根大気。指名の順番がすぐ後のオリックスも高評価していたと言われている 【写真:尾関雄一朗】

 DeNAの関根はプロ10年目の今季、大ブレークした。開幕からレギュラーの座をつかみ、ここまで113試合に出場。打率.272、3本塁打、9盗塁の好成績をマークしている。オールスター戦にも初めて名を連ねた。2020年は1軍出場がなかったことを思えば、これほどの活躍は感動的だ。

 関根は高校時代から、そのひたむきさが輝いていた。中学時代は軟式クラブチームに属し、本人いわく目立った実績はなかったというが、「早く高校でレギュラーをとりたいという思いで進学しました。不安はありませんでした」ときっぱり。同級生のチームメートには入学直後から活躍した選手もいた中、関根は2年秋に定位置を獲得する。「どうにかして自分にも(プロのスカウトから)目を向けてもらいたいと思い、それをモチベーションに励みました」。

 当時の森田泰弘監督も、関根のハングリー精神を称えていた。「チームで一番の努力家。全体練習が終わってからも居残りをしている。なんとか関根にはプロに行ってほしい」と口調は熱を帯びていた。

プロ10年目でブレークした関根(写真右、63番)。高校時代からの鍛錬、ひたむきさが報われた形だ 【写真は共同】

 鍛錬は冬を越えて実を結ぶ。高校3年春のシーズン最初の練習試合で、第1打席に左中間フェンス際へライナーを打った。打球の変化に手ごたえを得た関根はその後、飛躍的に本塁打数も増やしていった(高校通算33本塁打)。足と肩も存分にアピールした。

 プロでも起用され続ければ、数字を残せることを証明した今シーズン。三浦大輔監督が1軍の指揮をとるようになった21年から、翌22年までの2年間で364打席を経験し、今季は自身初のシーズン規定打席到達をクリアした。誰もが認めるナイスガイ。これまでの努力が報われて本当によかったと思う。

* * *

 このほか東邦高OBでは、独立リーグを経てプロ入りした松井聖(ヤクルト)、駒澤大出の俊足ルーキー・林琢真(DeNA)が現役で活躍中だ。一方、今年秋のドラフト会議では、3年生のエース右腕・宮國凌空がプロ志望届を提出するとみられる。石川とともに2019年のセンバツを制し、早稲田大に進んだ熊田任洋も指名圏内だ。

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著者プロフィール

1984年生まれ、岐阜県出身。名古屋大を卒業後、新聞社記者を経て現在は東海地区の高校、大学、社会人野球をくまなく取材するスポーツライター。年間170試合ほどを球場で観戦・取材し、各種アマチュア野球雑誌や中日新聞ウェブサイトなどで記事を発表している。「隠し玉」的存在のドラフト候補の発掘も得意で、プロ球団スカウトとも交流が深い。

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