日本代表33人と海外スター10人の「能力値チャート診断」

ラグビー日本代表33人のレーダーチャート【PR/HO編】 スクラムの中心はラグビー界随一のインフルエンサー

斉藤健仁
アプリ限定

フロントローを支える稲垣(左)と堀江の両ベテラン。数々の修羅場を踏んできた彼らの豊富な経験は、W杯の大舞台で重要な意味を持つはずだ 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

 4年に一度のラグビー世界一決定戦「ラグビーワールドカップ2023」が、現地時間9月8日にフランスで幕を開ける。日本代表は8月26日(日本時間27日の深夜1時30分キックオフ)のイタリアとのテストマッチを経て、9月10日のチリとのプール第1戦を迎えるが、ここでは2大会連続の決勝トーナメント進出を目指して戦う代表メンバー33名のプロフィールを、あらためて紹介。レーダーチャートで各選手の能力値を示すとともに、ピッチ外の知られざる素顔も伝える。第1回はFW第1列を支えるPR(プロップ)とHO(フッカー)の9人だ。
※キャップ数は8月27日現在。

■ポジション解説■

 PR=プロップ。FW第1列目の左右のプレーヤーで、背番号「1」が左PR、背番号「3」が右PR。左肩が空いている1番はルースヘッドPRと呼ばれ「押されない力」が、相手の1番と2番に頭を挟まれる3番はタイトヘッドPRと呼ばれ「押す力」が、基本的には求められる。

【左PR】稲垣啓太

【写真:Getty Images、(C)YOJI-GEN】

■1990年6月2日生まれ■186㎝・116㎏
■新潟県出身/新潟工業高→関東学院大
■埼玉パナソニックワイルドナイツ所属
■49キャップ


 これが3度目のW杯となるベテラン左PR。セットプレー、特にスクラムの中心選手のひとりで、コミュニケーション能力にも長けている。決して基本プレーでも手を抜かず、タックル、ボールキャリーを愚直に続ける。

 前回大会で「笑わない男」として有名になった日本ラグビー界随一のインフルエンサーは、SNSのフォロワー数が20万人超。チーム一のお洒落さんで、奥様は世界的に活躍するモデルの新井貴子さん。故郷の新潟を愛する大食漢だ。

【左PR】クレイグ・ミラー

【写真:松尾/アフロスポーツ、(c)YOJI-GEN】

■1990年10月29日生まれ■186㎝・116㎏
■ニュージーランド出身/オタゴ大(NZ)
■埼玉パナソニックワイルドナイツ所属
■13キャップ


 ニュージーランド時代(ハイランダーズ)から10年以上にわたりジェイミー・ジョセフHC、トニー・ブラウン・アシスタントコーチと一緒にプレーしてきた左PR。スクラムの強さには定評があり、真面目な選手で、タックル、ボールキャリーなど堅実なプレーが光る。
  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 次へ

1/2ページ

著者プロフィール

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーとサッカーを中心に執筆。エディー・ジャパンのテストマッチ全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」、「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー「観戦力」が高まる」(東邦出版)、「田中史朗と堀江翔太が日本代表に欠かせない本当の理由」(ガイドワークス)、「ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「エディー・ジョーンズ4年間の軌跡―」(ベースボール・マガジン社)、「高校ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「はじめてでもよく分かるラグビー観戦入門」(海竜社)など著書多数。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント