米アナリストを魅了した侍たちのプレーと“気遣い” 「マイアミで会いましょう」に栗山監督はどう答えた?
バーランダー氏と栗山監督との絆は、大谷翔平の取材から生まれた 【Photo by Mary DeCicco/WBCI/MLB Photos via Getty Images】
ほとんど寝ずに日本戦を生観戦
日本、台湾ラウンドを含めてWBCの全試合を中継したFOXスポーツのベースボール・アナリストであるベン・バーランダーは期間中、毎日朝7、8時(日本時間深夜0時。WBC期間中に時間がサマータイムに変更)から生番組を配信した。
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バーランダー自身、日本の試合は全て生で見たそうだ。
「日本の試合が行われる日には、(午前)2時に起きて、5時か5時半ごろまで家にいて、スタジオに来ていた。体を少し動かしてから、番組がスタートという流れ。ほとんど寝られなかったけど、楽しかった」
試合中に居眠りすることもなかった。期間中、筆者は東京ラウンドでFOXスポーツのリポーターを務めた関係で、試合中に何度かバーランダーとはiMessageでやり取りを交わしたが、「ごめん、寝ていた」ということはなかった。時間が時間だけに、プロデューサーからは「無理をするな」と言われていたようだが、彼にとって“侍ウォッチ”は仕事というより趣味。大会が終わる頃には、佐々木朗希、村上宗隆、吉田正尚、近藤健介、山本由伸らの名前が、スラスラと口から出るようになった。
元々、昨年の夏に来日し、ヤクルト、DeNAなどの試合を見に行って以来、日本のプロ野球に興味を持ち始めた。名前しか知らなかった選手のプレーを目の当たりにしてさらにのめり込み、WBCが終わってからも、日本でプレーする日本人選手の活躍をフォロー。彼のツイッターにたびたび彼らが登場するのは、そういう理由である。