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アストロズWS制覇に貢献したゴンザレスは日本で輝くか!? 識者が見たパ・リーグ新外国人選手「上位10選」

宇根夏樹
 今季、NPBでプレーする新外国人選手のなかで、即戦力として活躍を見込める選手は誰か。MLB専門誌『スラッガー』元編集長で、アメリカ野球に精通した宇根夏樹氏に、パ・リーグの新外国人選手から上位10選手を選出してもらった。

1位:ペイトン(西武/外野手)

西武・ペイトン(中央)は昨季、マイナーで119試合に出場。打率.293、25本塁打、15盗塁の好成績を残した 【写真は共同】

 昨年9月のメジャー昇格時に、シカゴ・ホワイトソックスのミゲル・カイロ監督代行は「外野3ポジションを守り、打つことができ、走ることもできる」と地元紙の記者に語っていた。プロ入り当初は、スピードをベスト・ツールとするハッスル・プレーヤー。2018年を終えた時点ではマイナー通算448試合で32本塁打に過ぎなかったが、打球の角度を上げるスウィングに変更し、19年に3Aで30本塁打。昨年も25本塁打を記録した。選球眼は悪くなく、スピードも失ってはいない。昨年は3Aで5本の三塁打を打ち、15盗塁を決めた。

2位:ゴンザレス(オリックス/内野手)

オリックスのゴンザレスはアストロズ時代の2017年に打率.303、23本塁打、OPS.907の成績をマーク。ワールドシリーズ制覇に貢献した 【Photo by Alex Trautwig/Getty Images】

 捕手を除く8ポジションの経験があり、33歳の昨年も、捕手とセンター以外の守備についた。過去2年のOPS(出塁率+長打率)はいずれも.580未満だが、ヒューストン・アストロズ時代の2017年は、ア・リーグ7位の.907を記録した。この年のOPSは、ホームの.881に対し、サインを盗んでいなかったアウェーは.932。ただ、ホームランは15本と8本だ。ちなみに、当時のアストロズにいた野手のなかでは、誰よりも早くサイン盗みについて謝罪している。左打席でも右打席でも、基本的には広角に打つラインドライブ・ヒッター。近年は引っ張る割合が増していて、この点は少し懸念される。

3位:ペルドモ(ロッテ/投手)

ロッテ・ペルドモは昨季、2020年に受けたトミージョン手術から実戦に復帰。ブルワーズで14試合にリリーフ登板するなど、回復ぶりを示した 【写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】

 平均94マイル(約151.2km)のシンカーが、投球全体の半分前後を占める。そこに、スライダーとスプリッターを織り交ぜる。ゴロ率が極めて高く、60%を超えたシーズンもある。2015年までは平均97マイル(約156.1km)の4シームを軸としていたが、そのオフのルール5ドラフトでサンディエゴ・パドレスへ移った後、翌年のシーズン序盤にコーチの指導を受け、シンカーボーラーに変身した。先発とリリーフのどちらも経験があり、17年は規定投球回に達し、19年はリリーフとして70イニング近くを投げた。昨年の役割はロング・リリーバーだった。

4位:マキノン(西武/内野手)

 ドラフト順位は2017年の32巡目・全体995位と低く、プロスペクトとして名前が挙がったこともない。ただ、選球眼のよさに加え、近年は少しずつパワーを増しつつある。21年に2Aの99試合で13本塁打、22年は3Aの79試合で15本塁打を記録した。昨年6月には、3Aのチームが本拠を置くユタ州の記者にこう語っている。「19年~20年にスウィング全体を変えた。僕の意見では球界最高の打者2人、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)とブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)を研究したんだ」

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著者プロフィール

1968年生まれ、三重県出身。MLB専門誌『スラッガー』元編集長で、現在はフリーランスのライター。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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