【BOATRACE】G1江戸川大賞 「波はダメだけど水面自体は苦にしない」と池田浩二がさすがのV戦1枠

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 ボートレース江戸川では18日に「G1江戸川大賞 開設69周年記念」(優勝賞金1200万円)の準優3個レースが10、11、12Rで行われた。

 向かい風3~4メートルで波高も5センチと、比較的穏やかな水面で行われた準優3個レース。初戦の10Rは1コースから山田康二が優出一番乗り。握って続いた岩瀬裕亮が2着に入った。

 勝った山田康二(佐賀出身・佐賀支部37歳)【写真下】は「伸びは上がいるけれど、回り足を含めたらバランスが取れて足は上位」と仕上がりに納得の表情。昨年は102期の同期である河合佑樹(下関チャレンジカップ)、前田将太(住之江グランプリシリーズ)がSGウイナーの仲間入り。「自分も同期に続けるように。同期のトップでいられるように結果を出したい」と胸の内を語っている。まずは若松クラシックへの出場は決まっているが、その後の2025年SG戦線の権利取りのためにも、年始めのG1戦タイトル獲得に気持ちが入る。

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 準優11Rは格上の池田浩二(愛知出身・愛知支部46歳)【冒頭の写真】にとって、穏やかな水面ならしめたもの。中外勢の攻めを一切寄せつけない圧倒的な逃走劇で勝利した。2着も2コースから差した中島孝平が手堅く続いた。勝った池田は「自分は波水面はダメだけど、元々江戸川の水面自体は苦にはしてない。今節はドリーム以外はいい水面だったからね」と今節の好調要因を語った。仕上がりの方は「どこってのは分からないけれど、違和感はなく乗れる」と語っている。幸い、最終日も江戸川は微風の予報で、水面コンディションは良さそうだ。技・機とも盤石で、今節は運気も上々だ。

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 ここまで準優2戦は本命サイドでの決着だったが、準優12Rは小波乱。予選トップの片岡雅裕が1コースから痛恨の仕掛け遅れ。2コースの末永由楽がまくって出た1マーク。そこをズバッとまくり差したのが3コースの井上一輝だった。2着は片岡が何とか立て直して、2マークを内からクルリと巧ターンで、かろうじて取り返した。

 勝った井上一輝(大阪出身・大阪支部30歳)【写真上】は「このチャンスを絶対取る。ここで優出できなくてどうするって、自分にプレッシャーをかけていきました」と固い勝利への決意が実った形。「ずっと行き足はいいし、レース足は上位。伸びで一気というのは無理だと思うし、ターン勝負で!」と話す、1マークの熱いハンドル勝負に注目したい。

 優勝戦のメンバーは以下の6人に決まった。予選トップの片岡が準優2着だったことで、池田がファイナル1枠へ駒を進めた。

<江戸川 最終日 12R 優勝戦>
1枠 池田 浩二 (愛知・愛知)
2枠 山田 康二 (佐賀・佐賀)
3枠 井上 一輝 (大阪・大阪)
4枠 片岡 雅裕 (高知・香川)
5枠 中島 孝平 (福井・福井)
6枠 岩瀬 裕亮 (愛知・愛知)
※()内は出身・支部の順

 高い機力を備えた6人が集結して、優勝戦はさほどパワー差がないバトルとなるだけに、内側艇が有利な流れになりそう。1枠の池田は行き足、出足は間違いなくトップ級。そのレースぶりも当地7年半ぶりの水面ブランクなどどこ吹く風。ボート界最高峰の巧腕が、2025年の初G1Vへと王手をかけた。

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