熱戦開幕! プロ野球2023

アストロズWS制覇に貢献したゴンザレスは日本で輝くか!? 識者が見たパ・リーグ新外国人選手「上位10選」

宇根夏樹

5位:フランコ(楽天/内野手)

楽天・フランコはメジャー通算130本塁打を誇る。フィリーズ時代の2015~19年は5年連続で二桁本塁打をマークしている 【Photo by Mitchell Layton/Getty Images】

 フレディ・ガルビス(ソフトバンク)とは、フィラデルフィア・フィリーズとボルティモア・オリオールズで三遊間コンビを組んだ。スイッチ・ヒッターのガルビスに対し、こちらは右打者だが、早打ちのフリースウィンガーという点は共通する。どちらも、通算打率は2割4分台、出塁率は2割9分台だ。パワーもあまり変わらず、ガルビスは20本塁打以上が2度、フランコは3度。いずれも、25本を超えたことはない。守備は、ほぼ三塁一筋。ただし、名手とは程遠い。

6位:バニュエロス(楽天/投手)

 11~12年前には、ニューヨーク・ヤンキースのトップ・プロスペクトと目されていた。ESPNのアンドルー・マーチャンドによると、当時、まだ現役だったマリアーノ・リベラは、その資質と落ち着きについて絶賛し、アドバイスを与えていたという。球種は、92~93マイル(約148.0~149.6km)の4シームとシンカーに、カーブとスライダーとチェンジアップ。一時はリベラが決め球としたカッターも投げていたが、近年は用いていない。制球は平均未満。2020~21年は台湾でも投げていて、リーグのレベルはともかく、異国への適応という点は心配なさそうだ。

7位:シュウィンデル(オリックス/内野手)

シュウィンデル(オリックス)は2021年にアスレティックスとカブスで打率.326、14本塁打をマーク。大器の片りんを見せた。 【Photo by Justin Casterline/Getty Images】

 2021年の夏にオークランド・アスレティックスからシカゴ・カブスへ移り、そこから56試合で打率.342と出塁率.389、13本塁打を含む長打33本とブレイクしかけた。当時すでに29歳ながら、8月も9月も月間最優秀新人に選ばれた。もっとも、昨年は開幕前に腰を痛めたこともあり、好調を持続できなかった。それなりのパワーはあるものの、長距離砲とまではいかない。マイナーで4シーズン、20本塁打以上打ったことがあるが、いずれも25本には届かなかった。三振が多くないのは、積極的と表現することもできるが、早打ちが理由だ。従って、選球眼もよくない。

8位:コットン(オリックス/投手)

 2018年のトミー・ジョン手術後、先発からリリーフに転向した。その前年には、殿堂投手のペドロ・マルティネスが、チェンジアップや腕の角度などがかつての自身を彷彿させる、とツイートしていた。身長があまり高くないことも、2人は共通する。多投するチェンジアップは落差が大きく、2年間の計69奪三振中、72.5%の50三振はこの球種で奪った。他は、92~93マイル(約148.0~149.6km)の4シーム、スライダー、カーブ。イニングをまたいで投げることができ、過去2年とも3点台半ばの防御率を記録している。

9位:ホーキンス(ソフトバンク/外野手)

 2012年のドラフトで指名され、メジャーデビューしていない選手のなかでは、最も順位が高い。全体13位の期待値どおりなら、ライトかレフトを守るスラッガーとなっていたはずだが、マイナーで20本塁打以上のシーズンは19年(23本)だけ。通算の三振は四球の4倍を超え、三振率は30%近い。もっとも、過去2年は独立リーグで32本塁打と48本塁打。3割前後の打率と4割前後の出塁率も記録し、昨年はMVPを受賞した。別の独立リーグながら、アダム・ウォーカー(巨人)のような例もあり、Xファクターといったところだ。

10位:アストゥディーヨ(ソフトバンク/内野手)

 バット・コントロールがうまく、メジャーの通算打率は.267ながら、マイナーでは.309を記録している。一方、とんでもないボール球にも手を出してバットに当てるので、四球も三振も極端に少ない。メジャーでは四球率1.9%と三振率4.8%、マイナーでは3.6%と3.5%だ。パワーもあまりないものの、昨年は3Aの75試合で16本塁打を記録した。ポジションは、ほぼすべてを網羅する。見ているだけで楽しい選手だが、ミネソタ・ツインズ時代のようにファンに愛されるには、それなりの結果も必要だろう。

(企画構成:スリーライト)

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著者プロフィール

1968年生まれ、三重県出身。MLB専門誌『スラッガー』元編集長で、現在はフリーランスのライター。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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