大阪桐蔭の大黒柱・前田悠伍の決意 前だけを見つめてさらなる進化を
「まだ真の姿は見せられていない」
決勝の広陵戦で好リリーフを見せ、神宮連覇を果たしても、まだ本人の求める姿にはなっていないという 【写真は共同】
「僕と同じくらいの身長の選手でも、ユニホームがパツパツなところもありますが、どこか大きく見えるんです。特に真鍋(彗太)君は威圧感というか、オーラがすごくありました。真鍋君に対しては、高めにいくと打たれるので、コースを突いてローボール中心というか、全球ベストボールを投げるつもりで投げました」
慎重に慎重を重ねて以降のイニングはゼロを並べ、明治神宮大会2連覇を達成した。ここ1番で底力を発揮できるピッチャー。有終の美を飾り、やはり前田は前田だったと思う者もいると思うが、それでも真の姿は見せられなかったと、本人は嘆く。
だからこそ、この春は進化した姿を披露したい。
現在、前田のストレートの最速は148キロだ。
「普通に見れば目標は150キロなんですけれど、それ以上に質というかスピード以上に伸びなどを良くしていけば、150キロが出た時に150キロ以上の威力を感じられると思うんです。そういうボールが投げられたらと思います」
大黒柱となったエースは、前だけを見つめ3度目の甲子園のマウンドに上がる。