[連載小説]I’m BLUE -蒼きクレド- 第17話「潜んでいた世代間の溝」
日本代表の最大の弱点とは何か?
新世代と旧世代が力を合わせ、衝突の中から真の「ジパングウェイ」を見いだす。
木崎伸也によるサッカー日本代表のフィクション小説。イラストは人気サッカー漫画『GIANT KILLING』のツジトモが描き下ろし。
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クールダウン組の一宮光がランニングしながら、少し前を走るアチェンポン歩夢のアフロヘアにミニコーンを被せると再び笑いが湧き起こる。
雰囲気が良くて当然だ。日本代表はチリに3点を先制されたが、怒涛の反撃を見せて4対3で勝利したのだから。
一宮が先頭に躍り出て言った。
「この勢いで来週はブラジルをぶっ倒すぞー!」
秋山大は監督室のテラスからピッチを見下ろしながら、戦術改革が順調なスタートを切ったことに満足した。
良心の呵責がないわけではない。自分は玉城迅のキャリアを大きく傷つけただろう。だが目的達成のためなら犠牲は厭わない――それが秋山の信念だ。
秋山はいつものようにエスプレッソで負の感情を打ち消した。
チリ戦の前半15分、秋山は非情な決断を下した。ミスを連発して3失点の原因になった玉城に代え、渋谷寛人を投入したのである。
【(C)ツジトモ】
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