[連載小説]I’m BLUE -蒼きクレド- 第12話「慈英の決意」
日本代表の最大の弱点とは何か?
新世代と旧世代が力を合わせ、衝突の中から真の「ジパングウェイ」を見いだす。
木崎伸也によるサッカー日本代表のフィクション小説。イラストは人気サッカー漫画『GIANT KILLING』のツジトモが描き下ろし。
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【(C)ツジトモ】
なぜ自分が先発落ちなのか? どこで何を間違った?
怒り、不信、内省――慈英の心の中でいろいろな感情が渦巻いた。
明後日のチリ戦は、半年後のワールドカップ(W杯)に向けた重要な親善試合である。このタイミングでの先発落ちは致命的だ。とうてい受け入れることはできない。
やはりイングランド生まれは空気を読めないらしい。うしろから松森レオの声が聞こえてきた。
「ジェイ、コーヒー、忘れてるぞー? ポイしとく?」
数十分前に慈英はレオと一緒にコーヒーを買い、ミーティング中に足元に置いていた。何事もなければ呼びかけに立ち止まり、飲みかけのカップを受け取っていただろう。
だが、レオが入ったことで自分は先発から外れたのだ。なぜ同じセンターFWなのに友達ごっこをしていたのだろう。自分の油断に腹が立つ。心のどこかに「秋山監督は2トップにするのではないか」という甘い期待があった。
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