連載小説:I’m BLUE -蒼きクレド-

[連載小説]I’m BLUE -蒼きクレド- 第10話「秋山監督の反撃」

木崎伸也 協力:F
アプリ限定
舞台は2038年。11月開催のインド・ワールドカップに向けて、日本代表は監督と選手たちの間に溝が生じていた。
日本代表の最大の弱点とは何か?
新世代と旧世代が力を合わせ、衝突の中から真の「ジパングウェイ」を見いだす。
木崎伸也によるサッカー日本代表のフィクション小説。イラストは人気サッカー漫画『GIANT KILLING』のツジトモが描き下ろし。
 5日間の欧州組だけの自主練を終え、ついに日本代表の合宿がスタートした。国内組を合わせた計23人が海浜幕張のホテルに集まった。
 毎日、食堂の入口に1日のスケジュールが張り出されるが、突然予定が変わることもある。連絡の漏れを防ぐために、日本代表では期間限定の「LINE」グループをつくるのが恒例になっている。
 玉城迅はベッドに横になると、「LINE」グループに送られてきたメンバー表を開いた。欧州組12人、国内組10人、大学生1人という構成である。
 昼にすでに全員に挨拶をすませたが、まだ名前をうろ覚えの選手もいる。玉城はあらためてメンバーをチェックした。
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著者プロフィール

1975年、東京都生まれ。金子達仁のスポーツライター塾を経て、2002年夏にオランダへ移住。03年から6年間、ドイツを拠点に欧州サッカーを取材した。現在は東京都在住。著書に『サッカーの見方は1日で変えられる』(東洋経済新報社)、『革命前夜』(風間八宏監督との共著、カンゼン)、『直撃 本田圭佑』(文藝春秋)など。17年4月に日本と海外をつなぐ新メディア「REALQ」(www.real-q.net)をスタートさせた。18年5月、「木崎f伸也」名義でサッカーW杯小説『アイム・ブルー』を連載。

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