キャリア30年の現役NPB審判員が語る、やり甲斐や苦悩 「マイク説明は本来のルールではない」
NPB審判員として30年のキャリアを誇る丹波審判員。現在5人しかいないクルーチーフの1人だ 【写真は共同】
自由な発信が許されないのは苦しい部分
審判に任せられているのはゲームコントロール、円滑に試合を進めること。そこは一番心掛けているところです。もう一つ大切なのがそれぞれの判定が正確であること。ここに派生することですが、ルールの適用もこだわっています。判定への説得力というものは普段からのイメージトレーニングもありますが、ルールを正しく理解し、しっかり理論武装できているかというところに関わってきますから。
――審判員という仕事のやり甲斐は?
何も(問題が)起こらずゲームが成立すれば、それが一つの満足感。そのなかで、(他の審判と)競い合っているわけではないが、短時間でゲームを進行させると満足感を得たりすることもあります。また、不思議ですが延長戦で今季最長ゲームなどにあたってしまった時にもなぜか満足感があります。マラソンのランナーズハイと同じかもしれません(笑)。
――周りからは、滞りなく進行できて当たり前と見られます。
審判がクローズアップされる時は、こちらが失敗した事例に関して追い詰められるケースがほとんど。テレビや新聞で取り上げられるのは何らかのトラブルが起こった時が多いですよね。(審判歴)30年間を通じて過去に記事として取り上げていただいたこともありますが、取材を受けても、こちらが伝えたいニュアンスが正しく表現されているかというと、そうでないこともありました。
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