【スキー】若月隼太ら3名が今季最後の参戦!アルペンスキーW杯・ハーフィル/ノルウェー

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【スキー】若月隼太ら3名が今季最後の参戦!アルペンスキーW杯・ハーフィル/ノルウェー

自身初の世界選手権は35位の成績だった若月隼太選手、ハーフィル出場をかけた直前のヨーロッパカップで加藤聖五選手を上回る22位の成績を残し、国枠での出場を勝ち取りました 【写真/田中慎一郎】

3月1日にスロベニア・クラニスカゴラで行われた男子ジャイアントスラローム(GS)第7戦は、ヘンリック・クリストッファーセンが、2022年以来3年ぶりのGS勝利を挙げました。
「SNOW JAPAN」日本チームは、ファーイーストカップ(FEC)出場で、FISポンイト更新を優先したため、2日のスラローム(SL)も含め欠場しました。

世界選手権前、GS第6戦シュラトミングが終わった時点では、昨季20位の加藤聖五選手(野沢温泉SC)のW杯ポイントが、W杯スターティングリスト(WCSL)60位以内に残っていて、クラニスカゴラまでは、国枠と昨季FEC総合チャンピオン片山龍馬(東海大学)選手とGSチャンピオン佐藤慎太郎(置環)選手の個人出場権を含め4人出場できました。

しかし、クラニスカゴラ終了時点で加藤聖五選手のWCSLは61位に後退し、出場枠が一つ消滅。
国枠での出場枠「1」をかけて、12、13日のノルウェーでのECで若月隼太(ホテルロッソ・スキークラブ)選手との間で「チーム内予選」を行いました。
12日は若月選手22位、加藤選手27位、13日は若月選手1本目途中棄権、加藤選手36位で、若月選手が上位の成績を収めたため、W杯GS第8戦ハーフィルは若月隼太選手が出場します。

ザールバッハ世界選手権は満足のいく成績ではありませんでしたが、しっかり2本滑りきり成績を残しました。自身、今季最後のW杯で2本目進出に期待です 【写真/田中慎一郎】

SLを含め今季未だ2本目進出のない男子日本チームですが、長年ナショナルチームで選手を見てきている、あるコーチは「隼太はそろそろ来そう」と期待を寄せています。
若月隼太選手自身、今季最後のW杯で2本目進出、W杯で初の順位獲得なるか、注目です。

自身4度目の出場となった世界選手権は27位の成績だった小山陽平選手、今季はレビ開幕前の練習で右足首の靱帯を損傷し、痛みと戦いながらのシーズンでした 【写真/田中慎一郎】

16日のSLには小山陽平(ベネフィット・ワンスキークラブ)選手と昨季FEC SLチャンピオン、小山敬之(いずみ産業株式会社SC)選手の兄弟が出場します。

兄の陽平選手は、シーズン開幕当初から足首の怪我で「出遅れた」シーズンとなり、今季W杯出場はマドンナ、アデルボーデンに続き今回で3戦目。そして自身今季最後のW杯となります。
昨季もW杯での順位獲得はならなかっただけに、2季連続での「成績なし」はなんとしても避けたいところです。

初出場の世界選手権はインフルエンザをおしての出場、1本目40位でしたが、2本目は棄権した小山敬之選手 【写真/田中慎一郎】

弟の小山敬之選手も、今季開幕前から左足首の怪我の影響で兄同様「出遅れ」ましたが、第4戦アルタバディアでW杯初出場を果たし、マドンナ、アデルボーデン、ウェンゲン、キッツビュールと「クラシックレース」を含めた5戦プラス世界選手権出場で、世界トップの舞台、6戦を戦い抜きました。
自身7戦目となるハーフィルSLが今季最後のW杯となりますが、世界トップシーンデビューを果たした今シーズン、締めくくりとなるレース内容を期待します。

なお、ハーフィルのW杯の後、19、20日にEC SL2戦、22、23日にEC技術系ファイナルGS、SLが開催されるため、日本チームはそこまで出場して今シーズンを終える予定です。

文:田中慎一郎
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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