“夏男”DeNA桑原の季節がやってきた! 熱い気持ちと体力で乗り切る夏
今年の夏も桑原将志がやってくれる。『YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2022 Supported by 横浜銀行』での活躍にも注目だ 【(c)YDB】
「夏だから……」は作らず、いつも通り
正直言うと……気持ちよくはないです(苦笑)。なんか、「夏しか仕事していない」みたいな気持ちになって……(笑)。
――とはいえ、多くの選手が疲れを感じ、何かしら問題がにじみ出てきがちな夏の時期、毎年好成績を残している理由に、思い当たる点は?
自分でも「いつか夏も成績が落ちるときが来るんだろうな」と思いながら、例年プレーしているんですが、今のところ毎年そこそこ頑張れている感じです。おそらく人より体が強いんじゃないかとは思います。高校時代も夏、「暑くてしんどいな」と思うことはあまりなくて、僕の場合、暑くても「今日は暑いなあ」くらいで済んでしまっていましたから。
――それは素晴らしい!
いや、僕も疲れてはいるんですよ。でも自分で「ああ、俺、疲れてるな」と思い込まないよう、気をつけています。
――トレーニング、体のケア、食生活など、夏場に気を使っていることはありますか?
特にないですね。生活のリズムを変えることもないし、いつも行っている練習を夏バージョンに変えることもない。すべてにおいて、夏になったからと特別変えることはないですね。僕は私生活をヘタにルーティン化してしまうと、「これをやらなくちゃいけない」と思って、かえってストレスになるんです。だから、自分がやりたいようにしています。もちろん「この時期はこうする、この時期はこうする」と細かく考えていったほうが安心できる人もいるでしょうし、それは人それぞれです。ただ僕は、「自分はそんなふうにできないな」と思いました。
――飲み物なども、特別変わらない?
夏だからというより、年々炭酸飲料を飲む量は減ってきましたね。時の流れというか……高卒ルーキーで(プロ野球界に)入ってきたてから20代前半までの夏時は、炭酸飲料をガンガン飲んでいました。もう、そういうものは自然と、あまり欲しくなくなりましたね。
夏といえば、練習帰りのジュース!
常に自分のスタイルを貫く桑原選手。少年時代の夏の思い出、夏の日のオフの話についても語ってくれた 【(c)YDB】
試合前、たまに温かい麺類を食べたくなります。普段は豪快にざるそばをほおばっていますが、内臓を冷やすとよくないというじゃないですか。時々、体が温かいものを欲していると感じます。
――プロ入り前、「夏の思い出」というと、どんなことがありました?
夏といえば、中学時代を思い出しますね。当時「和泉ボーイズ」というチームに入っていまして、夏休みも朝から晩までずーっと練習でした。記憶が確かなら、火曜と木曜はナイター練習だけなんですが、そのほかの曜日は朝から晩までぶっ通しで練習していました。練習後、家の方向が一緒の同級生と毎日、同じ自動販売機でジュースを買って飲みながら帰った光景が、今も思い浮かびます。自転車をこぎながらジュース飲んでたって、今考えればめっちゃ危ないですけどね。でも、無邪気な頃の思い出です(笑)。
――時が流れて現在、夏のオールスター休みなどは、いつもどんなふうに過ごしていますか?
練習していないときは、体を休めています。僕、暑いときでも野球をするのは大丈夫なんですが、休みの日に敢えて外に出て汗をかくと、休んだ気がしないんです。だからずっと、家の中では常にリラックスしています。
――オン・オフの切り替えが大切ですね。
夏を乗り越えるには、それが一番だと思います。