連載:#BAYSTARS - 横浜DeNAベイスターズ連載企画 -

“夏男”DeNA桑原の季節がやってきた! 熱い気持ちと体力で乗り切る夏

前田恵

選手も楽しみなスペシャルユニフォーム

毎年スペシャルユニフォームのデザインを楽しみにしているという。今までにない今年のデザイン……選手からの評判は? 【(c)YDB】

――さて、今年も『YOKOHAMA STAR☆NIGHT』の季節がやってまいりました! 今年のスペシャルユニフォームは着てみていかがでしたか?

 襟付きで、最初はちょっとゴルフのポロシャツ感もあったんですが、「すごいな、これはインパクト強いな」と思いました。これから球界で流行るかもしれない(笑)。毎年スペシャルユニフォームのデザインが変わるので、僕ら選手も楽しみにしているんですよ。

――試着したとき、鏡で自分の姿を見て、どう思いました?

 いやいや、僕、そんな自分のユニフォーム姿を鏡越しにじっくりチェックしないタイプなので……。ファンの皆さんに評価していただければいいかなと思います。

――このスペシャルユニフォームに限らず、ユニフォームの着こなしでこだわっているところはありますか?

 やっぱりパンツは「オールドスタイル(※膝より下の位置までストッキングを出すスタイル)」が僕だな、と思います。上はあまりダボッとさせず、自然な感じになるようなサイズ感のものを着ていますね。

――そうしたスペシャルユニフォームを着ての、『YOKOHAMA STAR☆NIGHT』。例年はどんなふうに迎えていましたか?

 年に一度のイベントですし、それを楽しみにしてくださっているファンの皆さんも大勢いるわけですから、とにかく勝ちたい気持ちは強いです。もちろんどの試合も勝ちたいけれども、やはりイベントのある試合に勝ったときは試合後、いつも以上にスタジアムが盛り上がります。

――では、そこでファンの皆さんに見てほしい、桑原選手の一番のプレーはどんなところですか?

 僕はいつも、グラウンドでは全力プレーすることしかできません。だから、そういう部分がスタンドまで伝わってくれればいいかなと思います。全力プレーが自分のモットーですし、その姿を見て「桑原、頑張れ!」と応援していただければ嬉しいです。

――「夏男」と呼ばれている以上、この日に活躍するのが「夏男」の面目躍如ですよね。

 そういうふうに言われ続けているから、プレッシャーで頑張れている部分もあると思います(笑)。

チームの勝利のために、全力プレー

夏の戦いを乗り越え、シーズンも終盤戦に突入していく。熱い男、桑原将志がチームを引っ張り、上位に導く 【(c)YDB】

――桑原選手を作っている肝というか、幹の部分がそういう全力プレーと熱い気持ちなんですね。

 戦う気持ちがなかったら、この世界ではやっていけませんから。プロ野球選手、一人ひとりに持ち味があって、僕にとってのそれはやはり「闘志」だと思っています。

――その「熱さ」ゆえの「夏男」かもしれませんね。

 そう言っていただけると、嬉しいですね。

――ちなみにこうした試合のイベント、選手の皆さんもそれなりに楽しんでいらっしゃるんですか?

 試合中の場合、ふとした瞬間には見ているかもしれないですが、やはりみんな、試合に集中していますからね。僕はあえてあまり見ないようにしています。5回裏が終わったところはグラウンド整備も入るので、結構時間が空くじゃないですか。でもホームで、例えば自分の打席が終わった直後など、納得のいくバッティングができなかったら、その時間を使って気持ちをリセットするようにしています。終盤の大事なところまで、負の気持ちを引きずってしまうといけないので。いい意味で、終盤に向けて気持ちをきちんとつなげていく時間にしています。時には時間がありすぎて、「早くグラウンドに行きたい!」と思うこともありますが。

――最後に、後半戦への意気込みを聞かせてください。

 個人的なことより、やはりチームのことが第一ですね。自分がどんな状況であれ、チームはいい位置につけて後半戦を迎えたい。そして1戦1戦、大事な試合が続くなか、勝利を重ねていきたい。もちろん自分も結果を残せるよう頑張りますが、何より自分のプレーがチームの勝利につながることが一番だと思っています。


(企画構成:株式会社スリーライト)

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著者プロフィール

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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