連載:高校野球2022夏「実力校ランキング」

森下瑠大×平野順大 京都国際二枚看板対談 無念の春を経て「最後の夏を楽しみたい」

沢井史
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森下(右)と平野(左)は京都国際の左右のエースであり、ともに中心打者でもある。2年時の春・夏に揃って経験した甲子園。最後の夏、もう一度あの舞台に立ち、投打に輝けるか 【沢井史】

 京都国際はこの夏にかける思いがどこよりも強いかもしれない。複数の選手に新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを受け、今春のセンバツは開幕直前に無念の出場辞退……。しかも皮肉なことに、自分たちの代わりに出場した近江が快進撃を見せ、決勝まで勝ち進んだ。しかし、2年時から投打にわたる中心選手だった森下瑠大と平野順大は、その悔しさを乗り越え、最後の夏に向けて調整を進めている。京都国際が誇る二枚看板に話を聞いた。

センバツは見ていました。特に長崎日大と近江の試合は…

センバツ1回戦の長崎日大対近江。本当なら自分たちが出ているはずだったこの試合を2人はどんな思いで見ていたのか 【写真は共同】

――グラウンドでは元気な声が大きく響いていますが、夏の大会に向けて、チームの士気は高まっているようですね。

森下瑠大(以下、森下) はい。今は全員の状態が上がってきているので、雰囲気もすごく良いです。

――森下君は春の府大会の日星戦で投げて以降、実戦のマウンドから遠ざかっていますが、6月下旬から徐々に投げる練習を増やしているそうですね。

森下 はい。7月に入ってから投げる量を増やして、その後にブルペンに入って徐々にピッチングを開始しました。

――ここまで調整は順調ですか?

森下 今のところは問題ないです。練習試合でも投げていなくて、夏の公式戦でぶっつけ本番になりますが、特別な意識はありません。自分は試合前のブルペンが良かったら試合には入っていけるので、ブルペンでしっかり調整をすれば本番には影響はないと思います。そのあたりは深くは考えずに、夏の大会に入っていけると思います。

――平野君は夏の大会に向けて状態はどうですか?

平野順大(以下、平野) 僕は春から肩の状態が良くなかったのですが、最近は状態が上がってきました。でも森下が投げている時はやっぱり安心感があります。後ろから(ライトの守備で)見ていても、ピッチングが安定していますし、実際、僕のところにボールはあまり飛んで来ないんですよ(苦笑)。

――センバツの出場辞退からチームは新たなスタートを切ったのではと思います。辞退すると正式に発表があった時は、すでに宿舎入りしていたそうですが、当時は発表をどのように受け止めたのですか?
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著者プロフィール

大阪市在住。『報知高校野球』をはじめ『ホームラン』『ベースボールマガジン』などに寄稿。西日本、北信越を中心に取材活動を続けている。

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