Bリーグ月間MVP特集

琉球のドウェイン・エバンスが2月度月間MVP受賞 シックスマンながら平均ダブルダブルの活躍

大島和人

オフの日はビーチでゆっくり過ごすなど“沖縄生活”も満喫

琉球での2シーズン目はコート内外で充実しているようだ 【バスケットボールキング編集部】

――2月の3試合からベストゲームを選ぶなら、どの試合ですか?

 三遠(ネオフェニックス)との2試合は両方ともですね。その時点で少し悩みがあったんですけど、その2試合が波に乗るきっかけになりました。

――どんな悩みがあったんですか?

 そんなに大きな問題ではないですけど、身体的にきつくて、コンタクトが多かったので痛みも少しありました。ですから、大変な時期ではありました。ただ自分が疲れていようが、そういう時に全力を尽くせることが、シーズン全体を見た時に一番大切になってくると思います。

――エバンス選手とジャック・クーリー選手はともに30歳で、同じ州の出身です。高校時代から面識があったとお聞きしていますが? (※エバンス選手は1992年1月24日生まれ、クーリー選手は1991年4月12日生まれ)

 思い起こせば16歳か17歳の頃からお互いを知っています。同じ街の中でも違うエリアでしたし、そこまで近い関係だったわけではないですけど、ただ彼は当時から有名でしたね。ゲームで対戦することもありましたけど、琉球に来て初めて同じチームでプレーしています。

――2人とも当時から今のようなプレーヤーだったんですか?

 もちろんプレーの質、フィニッシュのスキルがかなり上がっていますけど、ジャックは身体も大きかったので同じようにプレーしていました。自分もプレースタイルはほとんど同じですけど、身体が小さかったので、ガードのプレーもしていました。

――リーグ戦は全体の首位に立っていますが、チャンピオンシップを「勝ち切る」チームになるためのポイントはなんですか?

 まずケガなく、健康にプレーすることは大事です。あとチャンピオンシップはよりタフな試合が多いはずですし、思いどおりにいかないシチュエーションが増えてくるでしょう。そういう時にプレーをやり切る強い気持ちは大事なポイントですし、準備の必要があります。

――話を少し変えて、オフの日はどのような過ごし方をしていますか?

 今は天気も良くなってきたので、よくビーチに出かけます。ハンモックを持っているので、それを吊るして寝そべって、本を読むこともあります。自分はどちらかというと静かに過ごすのが好きなタイプなので、のんびりビーチで過ごしています。

――最後にキングスブースター、日本バスケのファンにメッセージをお願いします。

 沖縄のファンの方には本当に感謝しています。ファンの力なしにはチームがここまでこられていません。ファンの方が私たちのプレーを見て、エンジョイしてくれているのと同じように、私たちもファンの方がアリーナに来てサポートして喜んでくださっている姿を見ることが喜びです。これからもぜひサポートをお願いします。

 日本のバスケットボールファンの方にも、ぜひ私たちを暖かく見守っていただきたいと思います。リーグはどんどん成長していっています。小さなことであっても、リーグの成長に貢献するアクションです。琉球と同様に、ファンの力なしにはBリーグの発展もありません。これからもどうかよろしくお願いします。

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著者プロフィール

1976年に神奈川県で出生し、育ちは埼玉。現在は東京都北区に在住する。早稲田大在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れ、世界中のスポーツと接する機会を得た。卒業後は損害保険会社、調査会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。取材対象はバスケットボールやサッカー、野球、ラグビー、ハンドボールと幅広い。2021年1月『B.LEAGUE誕生 日本スポーツビジネス秘史』を上梓。

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