3×3男女日本代表[UOQT2]1日目 男女揃って開幕戦を勝利「ホームコートアドバンテージのおかげで、本当に助けられました」宮下希保選手

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【© Japan Basketball Association.】

 パリ2024オリンピックへの出場権を懸け、「FIBA 3×3 ユニバーサリティ・オリンピック予選2」(以下UOQT2)が栃木県・ライトキューブ宇都宮(大ホール)にて開幕。3×3女子日本代表はオーストリアに21-15、続く3×3男子日本代表もモンゴルに22-12でともに開幕戦はKO勝利でスタートを切ります。
 女子の初戦、オーストリアにリードを許していた日本ですが、江村優有選手(早稲田大学)が次々と得点を決めて追い上げます。残り4分13秒に同点弾を決め、続くオフェンスでもドライブから追加点を挙げ、13-12と逆転に成功します。チームハイの10点を挙げ、オーストリア戦を勝利に導いた江村選手ですが、相手との接触により負傷退場。高田静選手(ENEOSサンフラワーズ)は「「江村選手が抜けてしまったのは痛いですが、 それを引きずることなく切り替えて、江村選手が獲っていた得点の分を全員でカバーしていきます」とチームの結束力を高めます。
 女子は2試合が行われ、ブラジルとの初戦を延長戦の末、17-16で辛勝したドイツと対戦。直前に練習試合をした相手であり、昨年のFIBA 3×3ワールドカップでは21-20で勝利。高田静選手(ENEOSサンフラワーズ)は「相手の特徴を理解しつつも、慣れていることは考えずに、フラットな状態で試合に臨みたいです」と話し、自分たちのスタイルにフォーカスします。残念ながら江村選手が離脱が確定し、3人だけの戦いを強いられることとなり、「本当に不安でした」と吐露したのは宮下希保選手です。たった10分間と感じるかもしれませんが、ハーフコートを常に走り回る3×3は、5人制よりもハードだという声も多く聞かれます。交代選手のいない日本にとっては、かなり不利な状況です。そのビハインドを払拭するように、高田選手と中田珠未選手(ENEOSサンフラワーズ)が声を出して鼓舞し、チームを引っ張ります。
 時間が経つほど苦しくなりますが、脚でかき回したことでドイツのエネルギーも削ります。きつい終盤に宮下選手の連続得点、ファウルをもらった高田選手がフリースローをしっかり決め、中田選手はブロックショットで相手の得点を阻止し、13-12のロースコアゲームを制した日本が2連勝を飾りました。「コートが狭いので圧迫感もあるけど、それ以上に声援がすごく耳に届くと感じていました。ホームコートアドバンテージのおかげで、本当に助けられました」と宮下選手は感謝し、心強いファンの皆さんも一緒に戦い、ともにつかんだ勝利です。
 男子は、昨年のFIBA 3×3ワールドカップで21-8と快勝したモンゴルと対戦。3×3の感覚を取り戻した三谷桂司朗選手(広島ドラゴンフライズ)が積極的に攻め、トーマス・ケネディ選手(茨城ロボッツ)はバスケットカウントを含む4本の2ポイントシュートを沈め、13点の大活躍で22-12のKO勝利。落合知也選手(ALPHAS.EXE)は「自分たちがやりたいことをすべてでき、KO勝利に結びつけることができた今日の試合は100点満点の試合運びができました」と納得のいく内容を明日も続けていきます。
 明日5月4日(土)は男子が2試合を行い、エジプトとフランスに挑みます。女子はブラジルと対戦し、上位2位以上となって決勝トーナメント進出を目指します。
■FIBA 3×3 ユニバーサリティ・オリンピック予選2 試合スケジュール・結果
▼5月3日(金)
【女子】日本 21-15 オーストリア
【男子】日本 22-12 モンゴル
【女子】日本 13-12 ドイツ
▼5月4日(土)
17:05【男子】日本 vs エジプト
19:20【女子】日本 vs ブラジル
20:35【男子】日本 vs フランス
▼5月5日(日)
決勝トーナメント

3人での戦いの苦しい中でも声援に後押しされてゴールを決める宮下希保選手 【© Japan Basketball Association.】

満員の観客の声援に応えて吠える落合知也選手 【© Japan Basketball Association.】

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