琉球のアレン・ダーラムが月間MVP受賞 12月全勝に貢献、宇都宮戦は“クレイジー”
12月の「月間MVP」を受賞した琉球ゴールデンキングスの“ハルク”ことアレン・ダーラム。ハイライトは宇都宮戦の残り0.9秒からの逆転シュートだ 【(C)B.LEAGUE】
33歳のダーラムは198センチ100キロのパワーフォワード兼センター。ヨーロッパやフィリピンなどのチームでプレーし、2019-20シーズンに滋賀レイクスターズでBリーグのキャリアをスタートさせた。新潟アルビレックスBBを経て、今季から琉球に所属している。
12月の10試合は1試合平均15.7得点7.1リバウンドを記録。宇都宮ブレックスとの第10節第1戦では劇的な大逆転ショットを沈めるなど、10戦全勝の立役者となった。今回は“ハルク”の愛称を持つ男に琉球でのプレー、後半戦への意気込みなどを語ってもらっている。
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宇都宮戦での劇的弾は「クレイジーな瞬間でした」
ロング選手とムーニー選手も本当に素晴らしいプレーヤーです。その中で私が選ばれたのはとても光栄なこと。12月のMVPを獲得できて本当にうれしいですし、チームメートやコーチたちに感謝したいと思います。
――過去にMVPを受賞した経験は?
フィリピンでプレーした時にもらったことがあります。また、ヨーロッパのチームでもいくつか受賞した経験がありますね。
――12月を10戦全勝で終え、1月に入ってもその連勝を続けています(※1月22日時点)。12月の戦いぶりを振り返ってください。
ここまで調子が良く、いい試合をできていることに大変満足しています。ただ、われわれのベストはまだ出ていないと思っています。これから先、さらに良くなっていくと信じているので、後半戦の戦いをとても楽しみにしています。
――12月11日の宇都宮ブレックス戦では1点ビハインドで迎えた試合終了間際に逆転シュートを沈めました。
あれはクレイジーな瞬間でしたね。チームとして逆転できるチャンスが何度かあった中、3回目にようやく成功できました。宇都宮という素晴らしいチームを相手に逆転でき、本当に良かったと思っています。
――相手2人にマークされていましたが、狙いどおりのシュートでしたか?
今村(佳太)選手がワイドオープンになっていましたけど、コー(・フリッピン)選手が僕にパスを出してくれたので、それをそのままシュートしただけです。あとで見返してみると、本当にすごい瞬間だったなと。どうにかしてチャンスを決めきることができましたね。
――12月は10試合をこなす過密日程だった中、宇都宮、サンロッカーズ渋谷、横浜ビー・コルセアーズ、三遠ネオフェニックスとアウェーでの試合も多くありました。コンディションを維持するために意識していることは?
スケジュールがタフなのは仕方ないことです。その中で休養の取り方が本当に大事だと思っていて、どれだけ早く体を回復させるかにフォーカスしています。
――ダーラム選手は自分より背の高い選手とマッチアップする機会が多いと思います。そういった相手と対峙(たいじ)する時はどのようなことを意識していますか?
対戦相手とのミスマッチに関して、自分より大きい選手の場合もあるし、逆に自分より小さくて速い選手の場合もあります。その中で自分のアドバンテージが何かをよく考えています。例えば、自分より大きくてスピードがない選手の時は、相手を外に引き出すようなプレーを心掛けるとか。ミスマッチの中で自分のアドバンテージを見つけ出し、それを生かすようにしています。
――琉球には並里成選手や岸本隆一選手など、リーグ屈指のガード陣が所属しています。彼らとのプレーについてどのように感じていますか?
素晴らしいガード陣がそろっているので、僕たちビッグマンをはじめ周りの選手はとても快適にプレーできています。周りの選手を生かすために、どこに、どのタイミングでパスを出せばいいのかよく理解していますからね。また、それぞれが違った武器を持っていて、それをチームに還元してくれています。
――ドウェイン・エバンス選手やジャック・クーリー選手といった外国籍選手については?
シーズンが進むにつれて、いろいろなコンビネーションが生まれてきています。また、さまざまな組み合わせがあり、それに応じてどのようなプレーが最適なのかを模索しているので、もっと良くなっていくと思っています。
――ダーラム選手は2019-20シーズンに滋賀レイクスターズでBリーグのキャリアをスタートさせ、2020-21シーズンには新潟アルビレックスBBでもプレーしました。リーグ全体の変化についてどのように感じていますか?
リーグ全体のレベルは急激に上がってきていて、選手を見ても、外国籍選手だけではなく、日本人選手のレベルも上がってきていると感じています。そういう意味ではエキサイティングなリーグだと思っています。