F1 2022年シーズン開幕特集

王者メルセデスか、レッドブルか、フェラーリか? F1主要4メディアでも意見が分かれる今季のゆくえ

スポーツナビ
 ドライバーチャンピオン予想では、マックス・フェルスタッペン連覇を予想する声が多かった。では、コンストラクターズ選手権は、どこが制するのか? こちらは各F1メディアの推しが、微妙に割れる結果となった。昨年タイトル独占を逃したレッドブルが、雪辱を果たすのではないかという考え。一方で、苦戦しているように見えるメルセデスも、その底力は侮れないとの読み。いや、テストで絶好調だったフェラーリが、ついに王座に返り咲く……という見方までさまざま。共通しているのは、コンストラクターズ選手権制覇にはチームメイトの健闘が絶対条件だという見解だ。

三つ巴の戦いはメルセデスがやや優勢か

開幕前テストでは絶対王者メルセデスが「らしくない」トラブルに見舞われていた。それが三味線なのか否かは開幕戦で明らかになるだろう 【MERCEDES】

オートスポーツweb

 ドライバーズ選手権と同じく、今シーズンのコンストラクターズ選手権の予想もまた困難だ。コンストラクターズタイトルを獲得するにはチーム内のドライバー両方の活躍が不可欠なので、昨年上位2チームで言えばドライバーズタイトルを争ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)のチームメイト、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)の活躍がカギになるのは間違いないだろう。

 そして、今年の勢力図としては、2回のプレシーズンテストで速さを見せていたフェラーリ勢がここに加わる可能性も高い。昨年は優勝こそなかったフェラーリだが、獲得ポイント数で僚友を上回ったレース巧者のカルロス・サインツの働きと安定感が光っていた。エース格であるシャルル・ルクレールとともに、もしフェラーリがテストでの好調さをシーズン中も維持することができれば、タイトルに挑戦する権利は充分に考えられる。

 もちろんドライバーの活躍だけでなく、チームのマシン開発能力も重要だ。2回目のプレシーズンテストでは、メルセデスが『ゼロ・サイドポッド』などと呼ばれる目新しいデザインのマシンを走らせた。ときに過激なデザインを持ち込む貪欲な姿勢はさすが王者といったところ。他チーム同様ポーパシング(バウンシング)に悩まされている様子だが、おそらくそれも修正してくるだろう。

 メルセデス、レッドブル、フェラーリは資金力も申し分なく、予算上限の目一杯までコストをかけることができるので、コンストラクターズ選手権ではおそらくこの3チームが中心となる。この中でメルセデスだけが昨年からラインアップを変更しており、チームとしての戦闘力は未知数かもしれないが、満を持して昇格したラッセルへの期待も込めて、メルセデスがやや優勢と考える。

ふたり揃って速いフェラーリが最有力

DAZN NEWS

 バルセロナテスト、バーレーンテストの結果を見て、今季は各チーム苦心を続けながらも、それぞれが持ち味を発揮している。レッドブルとフェラーリが安定して速さを示した一方、バーレーンテストの2日目にはケビン・マグヌッセンがトップタイム、3日目にはミック・シューマッハーが2番手タイムを叩き出したように、昨季最下位だったハースも上位勢に匹敵する力を示した。それだけに今季は上位チームと下位チームの差がかなり詰まっているように見えた。

 コンストラクターズタイトルに最も近いという見方をすると、レッドブルよりもフェラーリのほうが優位ではないかと推測する。今季のF1-75はポテンシャルが高い上、シャルル・ルクレール&カルロス・サインツという力の拮抗した若い二人をフェラーリが有しているのは、やはり大きなプラスだろう。

 テストでは大きなトラブルもなく、二人とも異なるプログラムを実行しながら、安定して上位のラップタイムを刻んでいた。それだけに今季決勝レースでも、フェラーリは安定して多くのポイントを手にするはず。その点ではキミ・ライコネン、フェリペ・マッサのドライバーラインアップで挑んだ、2008年以来のコンストラクターズタイトルもあり得るのでは。

 レッドブルはフェルスタッペンの僚友セルジオ・ペレスが、少なからず苦労した昨季のRB16Bより、今季はRB18で安定した速さを見せるかもしれない。2021年に取り逃したコンストラクターズタイトルを、レッドブルが今季手にするというシナリオも、充分にありそうだ。

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