連載:ファン&解説者が予想! 2022年のプロ野球

ファンが2022年セ・リーグ順位などを予想 「今年は寅年!絶対優勝しかないでしょ!」

前田恵

今年は寅年。猛虎が再来し、阪神17年ぶりのリーグ優勝なるか 【写真は共同】

 今季のプロ野球の開幕まで、いよいよ残り一ヵ月を切った。開幕前のお約束と言えば「順位予想」をおいて他にはないだろう。ひいきのチームを徹頭徹尾、ポジティブに応援するもよし。評論家よろしく、冷静に戦力を分析するもよし。開幕を目前に控え、ファン同士、口角泡を飛ばすひとときは、えも言われぬ楽しさを感じるものだ。

 そこで、本稿では、スポーツナビが2月13日から18日にかけて行った、ファンが予想する今季のセ・リーグの優勝チームに関するアンケートの調査結果を発表。スポーツナビがチームごとに用意した、○×予想の結果も合わせて紹介する。

ファンの○×予想(セ・リーグ)

佐藤輝明は沖縄キャンプで好調を維持。確実性を上げる2年目の大砲は、大山悠輔との4番争いを制するか 【写真は共同】

ヤクルト:奥川恭伸が最多勝を獲得する
ファンの予想「○:19.9%」「×:80.1%」

「×」が「○」を圧倒的に上回った。

「昨年は打線の援護やリリーフ陣のおかげでのやや上振れの結果とみており、ローテのどこを投げるかと菅野、大野、今永の結果次第を見ています」
「昨年の過保護な登板スケジュールにより、中6日のスケジュールに順応できないと思うから」

と、「×」派のコメントは手厳しい。

「○」と回答したユーザーは、奥川の「コントロール抜群」な投球と、「昨シーズン後半の投球ができれば可能性は高い」と、そのポテンシャルに期待する。開幕投手候補ともされており、1年を通してローテーションで安定して投げられるかがカギになりそうだ。


阪神:佐藤輝明が本塁打王を獲得する
ファンの予想「○:18.1%」「×:81.9%」

 即戦力ルーキーの期待に違わず、昨季前半戦はホームランを量産した佐藤輝。しかし8月下旬からは59打席連続ノーヒットで二軍落ちまで経験する、アップダウンの激しい1年になってしまった。

 昨季前半戦の量産ペースなら、シーズン40本塁打が期待できる。しかし、ファンの回答は「×」が81.9%で、「○」は18.1%に留まった。

「確実性に不安が残る」
「三振が多い、ボール球を振ってしまう」

と、技術的な問題を不安視した意見があったほか、

「同リーグに村上、岡本がいるため厳しいと思う」
「甲子園が本拠地だから、横浜、神宮、東京ドームが本拠地のチームのほうが10倍有利」

と、外的要因を挙げるファンも多かった。

 一方、「○」と回答したファンは「昨年後半の不調が逆にいい勉強になったはず」と、昨季の学びを糧にした成長に、光を見い出しているようだ。


巨人:岡本和真が令和初の三冠王に輝く
ファンの予想「○:13.4%」「×86.6%」

 昨季まで本塁打、打点部門で2年連続二冠王を獲得した岡本。その実績を背景にした設問だったが、ファンの回答は「×」が86.6%、「○」が13.4%と、かなりシビアだった。

「首位打者タイプではない」
「懸念点は打率と打点。松原等の台頭があるが、一、二番の出塁率が上がらないと厳しそう」
「現代において三冠王は難しい」

 岡本自身はここ2年の成績に甘んじることなく、さらなる成長を目指すべく、今春のキャンプではバッティングの改良に挑んでいるようだ。そうした様子を、キャンプレポートなどで耳目にしたのだろうか。「その技術を備えている」「絶対やってくれる」と断言したファンもいた。

 ちなみに、巨人の選手はこれまで2人(3度)が三冠王に輝いている。1938年秋の中島治康(打率.361、10本塁打、38打点)、73年(打率.355、51本塁打、114打点)、74年(打率.332、49本塁打、107打点)の王貞治だ。巨人の選手では王貞治以来となる三冠王の達成なるか。


広島:栗林良吏がセーブ王になる
ファンの予想「○:60.0%」「×:40.0%」

 昨季、ルーキーながら開幕から守護神に指名され、新人の開幕からの連続試合無失点記録「22」を樹立。侍ジャパンのクローザーとして東京五輪でも活躍し、最終的には新人最多となる37セーブを達成。防御率は驚異の0.86である。

「栗林のボールは誰も打てない」
「侍の抑えを経験したから」

 今季もキャンプから、安定感抜群のピッチングを続けている栗林。ただ、いくら昨季無双したとはいえ、プロ年数は弱冠2年目の選手である。「○」派の中にもこんな心配の声はあった。

「連日の登板になったときのパフォーマンスが、かなりのカギか」

「まだ2年目、去年の疲労が心配」とは言いつつも、「対抗馬がいない」ことで推す声も。一方、「×」派には、その対抗馬に「ライデル(マルティネス=中日)が受賞する」と具体名を挙げる意見、そして「2年目のジンクス」を指摘する意見があった。



中日:柳裕也が沢村賞を受賞する
ファンの予想「○:19.3%」「×:80.7%」

 昨季、防御率2.20、168奪三振でリーグ投手二冠に輝いた柳だが、今季の沢村賞受賞予想に対しては「×」が80.7%で、「○」の19.3%を大きく上回った。

 ここで、「沢村賞」の選考基準をおさらいしてみよう。「25登板以上」「完投10試合以上」「15勝以上」「勝率6割以上」「200投球回以上」「150奪三振以上」「防御率2.50以下」の7項目。ただし、必ずしも7項目すべてクリアする必要はない。

「完投を増やさなくては」
「5回完封すればあり得そうだが……」

 柳の昨季の完投数は2試合。完封勝利は2試合だった。それでも「25登板以上(26試合)」「勝率6割以上(.647)」「150奪三振以上」「防御率2.50以下」の4項目は満たしていたのだ。

「投手三冠でMVPも同時に!」

 そう、期待してもいいではないか!

牧秀悟は2月21日に行われた沖縄電力との練習試合に「4番二塁」で出場。右前打を放ち、二盗も決めた 【写真は共同】

DeNA:牧秀悟が3割30本塁打を達成する
ファンの予想「○:38.1%」「×:61.9%」

 今季の牧秀悟はキャンプ直前、新型コロナ陽性判定を受けた影響で調整が遅れ、一軍合流は終盤の2月22日だった。そんな状況も踏まえてか、「○」が「×」を上回った。

「3割 or 30本達成できるポテンシャルはあると思うが、対策された今年に同時達成は難しい」
「弱点攻めで苦しむ」

 1年目の昨季は史上4人目のルーキー3割、20本塁打、史上初の新人サイクル安打を達成するなど、大暴れ。相手チームは当然、厳しい対策を練ってくるだろう。しかし、そこは承知の上。

「阪神・佐藤とは対照的にシーズン後半に調子を上げ、プロにさらに順応しているように見えた。2年目のジンクスを打ち破ってくれそうだから」
「今シーズンはプロの戦い方が分かっている」

 2年目の壁を乗り越えてあまりある活躍を、ファンは待ち望んでいるということだ。

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著者プロフィール

前田恵

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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