連載:ファン&解説者が予想! 2022年のプロ野球

ファンが2022年パ・リーグ順位などを予想 「最強の先発陣」オリックス連覇なるか

前田恵

昨季13勝4敗、防御率2.51で新人王に輝いたオリックス・宮城大弥(左)。実質「2年目のジンクス」を乗り越えることはできるか 【写真は共同】

 今季のプロ野球の開幕まで、いよいよ一ヵ月を切った。そこで、本稿ではスポーツナビが2月13日から2月18日にかけてファンを対象に行った、開幕前のお約束「順位予想(パ・リーグ編)」の結果を発表しよう。チームごとに用意した中心選手に関する質問に○か×で答える「○×予想」の結果と合わせて、楽しんでほしい。

ファンの○×予想(パ・リーグ編)

オリックス・山本由伸が20勝以上を挙げる
ファンの予想「○:54.3%」「×:45.7%」


 昨季の山本由伸は28試合に登板し18勝5敗、防御率1.39。投手四冠(最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振)に沢村賞、MVPまで総なめにした。その「18勝」に、2個の上積みで20勝である。「○」と答えたファンが54.3%と、「×」の45.7%を上回った。

「1点差でも安心して観られるのは、今の球界では山本由伸くらい」
「オリックスが点を取れれば、全然あり得る」

 しかし、昨季の山本はファンに「ムエンゴ病」と名付けられるほど、打線の援護に恵まれない試合が多かった。そのため、「○」の中にも「ムエンゴ病から解き放たれれば……」という但し書きが散見された。

 一方、「×」派は超現実派といえよう。

「大きくない体で200イニング近く投げた反動が気になる」
「20勝は登板数、援護にも依存するので、良いピッチャーだから20勝できるわけではない」

 現代野球の登板間隔で20勝に到達することは難しい。そのことが頭では分かっていても、つい夢を見てしまいたくなるものだ。
ロッテ・佐々木朗希が15勝以上を挙げる
ファンの予想「○:28.9%」「×:71.1%」


 その、あまりにも大きなスケール感から、ロマンを感じずにはいられない佐々木朗希。そんな彼が今季「15勝以上を挙げる」という質問に対して、「○」と回答したのは意外にも28.9%にとどまった。ファンのコメントを紹介しよう。

「昨年の山本由伸並みの成績を残しても不思議ではない」
「登板間隔次第では、最多勝の可能性も十分あると思う」
「右打者にインロー投げられたら20勝」

 2月19日に行われた日本ハムとの練習試合で、すでに球速163キロを計測。中6日で1シーズン戦い抜くべく、順調に調整を続けている。

 一方、「×」派のファンからは以下のようなコメントが寄せられた。

「2ケタ勝利はできると思うが、15勝となると1年間ローテーションを守り抜かないといけないので、スタミナに不安がある」
「気持ちはしてほしいが、ロッテ打線の援護は期待できない」

 まずは1年間、きっちりローテーションを守り抜くことから始まる。
楽天・田中将大が投手タイトルを獲得する
ファンの予想「○:31.1%」「×:68.9%」


 現在、日米通算181勝。今年11月で34歳の誕生日を迎える田中将大。昨季、8年ぶりの日本球界復帰で活躍が期待されながら4勝9敗、防御率3.01に終わったこともあってか、「×」が「○」を上回った。

「過去のマー君ではない」
「本人がチームの勝ちにこだわる」

 2番目の理由なら、ファンも納得だろう。一方、「○」と答えたファンのコメントも、条件付きではあった。

「いい成績は残すと思うが、山本が強すぎる。取れるとしたら最多勝」
「既にピークを過ぎ、一発を浴びることも多い。取れて最高勝率か」

 去年の同時期より好調な仕上がりで、キャンプに入った。状態を維持して、完全復活なるか。

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著者プロフィール

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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