連載:〜ラグビーの魅力をより多くの人に〜

知念雄がなかやまきんに君に届ける マニア目線の「ラグビーの魅力」【異色対談・後編】

星野有治

高校時代は、ハンマー投げ(知念)とバスケットボール(きんに君)をやっていた二人。共通項である「トレーニング」を媒介に、対談テーマはラグビーへ 【撮影・佐藤まりえ】

 23歳のときにラグビーに転向し、一気に日本代表へと駆け上がった知念雄(東芝)と、お笑い界きっての肉体美を誇るなかやまきんに君。「花園」とは縁遠い高校生活を送っていた2人の共通項は、豊富な知識と経験に裏打ちされた「トレーニング」。対談の後編では、トレーニーならでは視点でラグビーの魅力を語り合う。(取材日/12月8日)

会場でより味わえる「非日常性」

――知念選手は大学院時代、ハンマー投げからラグビーへと本格的に転向し、わずか2年で日本代表に選ばれるなど目覚ましい成長を遂げました。そんな知念選手が感じている、ラグビーの魅力を教えてください。

知念 単純に、人と人が全力でぶつかり合うのを会場で見たらびっくりするというか、人がぶつかり合ったときの「ズシン」という音も、日常生活ではなかなか聞けないと思います。ほかにも、ボールを持った選手が華麗なステップで相手をかわしたり、そういった「非日常性」がグラウンドにたくさんあるので、それが大きな魅力です。格闘技の要素もあって、球技と格闘技の両方のいいところが凝縮されている感じもするので、見ている側はすごく面白いと思います。

――きんに君さんは、ラグビーに対してどういうイメージをこれまで持っていましたか?

きんに君 ぶつかり合って、とにかく強いというイメージですね。走るし、ぶつかるし、チームワークも必要だし、昔でいうと「男らしい」し、強靭な体を持っている。例えば、タックルが太もものところにバーンといくわけじゃないですか。あれをやられたら簡単に肉離れするんじゃないかという感覚ですね。僕は高校までバスケをやっていたんですが、まずケガをしたくないタイプなんですよ。

知念 はははは(笑)。

きんに君 小学校4年のときに始めたんですけど、クラブ活動でサッカーとバスケがあったんです。どっちにしようかと思ったときに、友達がまずサッカー部に入ったんですけど、目の前にあったボールを思いきり蹴られて顔面に直撃したんです。「痛かった」と言っていて、それでバスケにしました(苦笑)。

 今も筋トレをするとき、ケガだけはしないようにしているんです。体も冷やさないように冷たいものを食べない・飲まないとか、よく噛んで食べるとか、消化に負担がかからないものを食べるとか、内臓の疲れがケガとかにつながると思っているので。

 僕は80歳になっても鍛えていたいんです。だから、「ラグビー」って聞いたらもう……ケガしそうで(苦笑)。選手を見たらとんでもない体じゃないですか。それで外国人とあんなに激しくぶつかったり、ラグビーをやっているのがまずすごいですね。

――きんに君さんにとっては、なかなか入り込めない世界ですか?

きんに君 そうですね。ケガしてちょっとでも筋トレに影響が出るならやりたくないので(笑)。あんなにぶつかったり、いろいろな角度から衝撃がきたら絶対に危ないじゃないですか。

知念 そこが魅力の一つだ思います(笑)。

きんに君 さっき「見ている側は楽しい」と知念選手は言っていましたが、やる側はめちゃくちゃ大変だということですよね。選手の方々は、もともとの強靭さに加えて激しいトレーニング、入念なケアをやっているんでしょうね。でも、ぶつかり合ったり、めちゃくちゃスピードがあったり、強かったり、その中でパスがつながったりと、いろいろな要素があるからこそ、多くの人が熱狂するんだなと思いました。

きんに君の出身校・福岡工大附属城東高は前身の福岡電波高時代である1968年に花園での優勝経験を持つ。知念のチームメイトである梶川喬介は同校のOBだ 【撮影・佐藤まりえ】

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