安藤美姫が予想する女子シングルの代表権「全日本は思いを滑りで表現する舞台」

沢田聡子
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日本人でただ一人グランプリ(GP)ファイナル進出を決めていた坂本は、全日本でも結果を残すことはできるのか 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 北京五輪代表の最終選考会となる全日本選手権が、12月22日に開幕する(競技開始は23日)。4年に一度の五輪シーズンに行われる全日本は、優勝者が五輪代表に内定するという夢舞台への切符をかけた戦いの場だ。また、それと同時に、ブロック大会から勝ち上がってきた選手たちにとっては目標の舞台でもある。全日本のリンク上では、独自の緊迫感とそれぞれの選手の思いが交錯する。

 女子シングルでは、大会2連覇中の紀平梨花(トヨタ自動車)が右距骨疲労骨折の影響で欠場。女王不在の状況だけに北京五輪代表権争いは、坂本花織(シスメックス)を中心に展開されることが予想される。トリノ・バンクーバーと二大会連続で五輪に出場し、世界選手権で二回優勝した経験を持つ安藤美姫さんに、全日本の展望をうかがった。(取材日:12月19日、追加コメント:12月22日)

坂本が最有力も「代表権争いは横一線の状態」

世界選手権を2度制した安藤美姫さんに、全日本の女子シングルの展望を聞いた 【写真:本人提供】

――代表選考については、中止にはなったものの、グランプリ(GP)ファイナル進出を決めていた坂本花織選手が有力と言えるでしょうか。

 現状を踏まえるとそうですね。でもまだ内定はしていないので、全員が横一線の同じ条件だと私は思っています。最近の選手はそんなに崩れることはない傾向にありますが、例えば大会に上り調子で入ってきて上手く調整ができていたとしても、本番でも上手く演技できるのか分からないのがフィギュアスケートです。坂本選手にはもちろん期待していますが、本番の演技を見るまで何が起こるか分からないですね。

――その坂本選手の親友でもある三原舞依選手(シスメックス)は、GPシリーズで見せていた安定感が全日本でも武器になりそうですね。

 三原選手はもともと実力があり、前回の五輪シーズンも経験していますので、どう自分に集中すればいいのか分かっている選手でもあります。平昌五輪シーズンのショートでは、それまでのプログラムとはちょっと違った力強い曲(『リベルタンゴ』)で挑んでいました。いい挑戦だったとは思いますが、もしかしたらしっくりきていなかった部分もあったのかもしれないですね。

 今季は三原選手らしい選曲で、それが高評価につながるかもしれません。今までの努力が形となって評価されたGPシリーズの結果だと思っていますし、三原選手はいつも全日本に向けてしっかりと調整をしてくるイメージがあるので、応援しています。
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著者プロフィール

沢田聡子

1972年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、出版社に勤めながら、97年にライターとして活動を始める。2004年からフリー。主に採点競技(アーティスティックスイミング等)やアイスホッケーを取材して雑誌やウェブに寄稿、現在に至る。

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