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松坂大輔の名勝負5選・プロ野球編
1位は“天の邪鬼”な松坂が素直に笑った日

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プロ入り後は代名詞とも言えるワインドアップから投げ込む剛球で、イチロー、松中信彦、中村紀洋といったパ・リーグの強打者と対戦した松坂大輔
プロ入り後は代名詞とも言えるワインドアップから投げ込む剛球で、イチロー、松中信彦、中村紀洋といったパ・リーグの強打者と対戦した松坂大輔【写真は共同】

 1998年夏の甲子園で鮮烈な印象を残して、プロの世界へ。NPB、MLB、そして国際大会で獅子奮迅の活躍を見せ、多くのファンの心を揺さぶり続けた松坂大輔。そんな不世出の名投手に魅了され、高校時代からその姿を追い続けたベースボールジャーナリストの石田雄太氏が、松坂が繰り広げた名勝負の数々からベスト5を選定した。

5位 99年5月16日「西武vs.オリックス」2-0

大きな注目を集めたイチローとの初対戦。3打席連続で三振を奪ったことで、松坂の自信は確信へと変わった
大きな注目を集めたイチローとの初対戦。3打席連続で三振を奪ったことで、松坂の自信は確信へと変わった【写真は共同】

 初夏の日曜日、西武ドームには朝方からの雨が残っていた。前夜から100人のファンが列をなし、始発電車の到着とともにその列はあっという間にとぐろを巻いた。


 片や、1998年、夏の甲子園の決勝戦でノーヒットノーランを成し遂げ、横浜高校に春夏連覇をもたらした西武の松坂大輔。此方、94年にシーズン210安打の日本記録を達成し、その年から5年続けて首位打者を獲得していたオリックスのイチロー。18歳の怪物は25歳の天才を抑えることができるのか。その初対決は1回表に実現した。


 じっと松坂を見つめるイチロー、しかし松坂は目を合わせようとはしない。バッターボックスに入ったイチローがバットを持った右腕を突きつける。松坂はイチローのそんな所作にはお構いなしに、さっさと振りかぶった。そのとき、松坂の脳裏に刻まれていたのは初めてマウンドから見たイチローの高々と掲げられたバットだった。松坂は言った。

石田雄太

1964年、愛知県名古屋市生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大学を経てNHKにディレクターとして入局。『サンデースポーツ』などを担当する。92年、フリーランスとなってTBS『野茂英雄スペシャル』『イチローvs.松井秀喜 夢バトルSP』『誰も知らない松坂大輔』などを手掛け、『NEWS23』では桑田真澄の現役引退をスクープした。またベースボールライターとして『Sports Graphic Number』『週刊ベースボール』に連載コラムを持つ。近著に『平成野球30年の30人』『大谷翔平 野球翔年I』『イチロー・インタビューズ 激闘の軌跡2000-2019』(いずれも文藝春秋)がある

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