今年こそ指名漏れからの逆襲なるか? 敏腕スカウトが推す「社会人・独立野手」
米村スカウトからは「さらに打てるようになったらレギュラー争いに食い込める」と最上級の評価を受けている中川智裕 【写真は共同】
第6回は、「社会人・独立野手」編。アマチュア球界を代表するバットマンの能力と将来性について、苑田・米村両スカウトが教えてくれた。また、指名漏れの悔しさをバネにプレーする逢澤崚介(トヨタ自動車)、向山基生(NTT東日本)らはどのような成長を遂げているのか? プロのスカウトの目に留まる社会人スラッガーを紹介する。
中川智裕(セガサミー/187cm、88kg、右右)
社会人の内野手では、中川選手がいいですね。187センチと体格に恵まれていて、パワーはあります。大田スタジアムでホームランを見ましたが、すごいなと思いました。あとは、タイミングの取り方と、内野手としての動きを磨いていけばいいと思います。
米村スカウト「プロで通用する大型ショート」
近大付高、近畿大の学生時代から見ていますが、練習では抜群の長打力を見せるものの、試合では今ひとつ積極的にバットを振っていけない選手でした。でも、セガサミーに入って2年、西田真二監督(元広島)の「三振してもいいからしっかり振ってこい」という言葉で気持ちが楽になったのかな、バッティングに積極性が出てホームランを量産しています。身長が187センチあり、それでいて体をうまく使えていますし、地肩も強く、三遊間の深いゴロをノーバウンド送球してアウトにできる。すでにプロで通用する水準にある大型ショートであり、バッティングはまだ伸びしろがある。うちに来て、さらに打てるようになったら京田(陽太)といい争いをするんじゃないかな、そのぐらい高評価できる選手です。
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