松山英樹の何がどう変わったか? 4年前からの「進化」をプロコーチが分析
意外と早くメジャータイトルを獲れた
前週のWGCブリヂストン招待で優勝して会場入りした松山プロは、全米プロの最終日まで好調を維持していました。対するトーマスは、最終日前半でのプレーは冴えず苦戦。しかし、そんななか、左サイドグリーン外からのアプローチが一旦カップの縁で止まりかけてから入って、バーディ奪取。その際、深々とお辞儀をしたことでギャラリーが沸き、トーマスの“ホーム試合”にしたきっかけになりました。これがトーマスに勇気を与えたように見えました。技術的なレベルで言えば、スイングの完成度も高くて、あの全米プロは松山プロが勝ってもおかしくなかった試合でした。
もうひとつ言えることは、勝てなかったことも大切だということです。「自分が勝って成功した数より、何倍も失敗しているから努力できる」とマイケル・ジョーダンは言っています。
メジャーで18回優勝しているジャック・ニクラウスもメジャーでの2位の数は19回もあります。優勝争いに加わった数はもっと多いでしょう。それに比べて松山プロは、メジャーでまだ数回しか優勝争いをしていません。2位になったのも同じ17年の全米オープンだけです。PGAツアーのトップランカーからすれば、「ヒデキは意外と早くメジャータイトルを獲れたね」ということになるのではないでしょうか。
今回の全米プロは試金石となる大会
タイガー・ウッズのように、巡り合わせがどうであろうが、調子が良ければ勝つときは勝つ。そいう域にまで松山プロは行くのか、行ってくれるのか。行ってくれれば嬉しいなというのが僕のなかにはあります。
そういう意味では今回の全米プロは注目です。松山プロが意外とニュートラルな気持ちで臨むのか、それともマスターズチャンピオンとして格好悪いところは見せられないという気持ちで臨むのか、その心の内は分かりませんが、ある意味で試金石となる試合になるのではないでしょうか。
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