いつかメジャーで勝つという思いで――石川遼が明かす、飛躍の準備

北村収
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自粛期間、新たな発見もした石川遼。5年ぶり出場となる米国メジャーへの思いも語った 【写真:Haruhiko Otsuka/アフロ】

 石川遼は7月9日に開幕する「JGTO共催ゴルフパートナーエキシビショントーナメント」に出場。エキシビションではあるが、久しぶりの試合出場に注目が集まる。数カ月間のいわゆる自粛期間、石川は自宅でトレーニングを積んできたという。また、YouTubeで過去のマスターズ映像を改めてじっくりと視聴し、新たな発見もあったようだ。今季のメジャー出場も決定。5年ぶりとなるメジャーに対する目標にも迫った。

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自粛期間で一番きつかったトレーニングとは?

トレーニングについては、アマチュアゴルファーの参考にもなる、速く振るためのポイントも教えてくれた 【スポーツナビ】

――自粛期間はどんなトレーニングを行っていましたか?

 すごいウエートトレーニングをやったりとかということではないんですけど、主に瞬発力をつけたいという部分と、あとは自分の場合、腹筋、背筋、あと足は後ろ側、お尻とかハムストリングスとかふくらはぎとか、そういったところを中心に、後ろ側を重点的に行いました。

――自宅でやられていたんですか?

 そうですね。家でできることで、負荷をかけ、強度を高められるトレーニングをこの期間で工夫して見つけられたりしました。同じダンベルを10キロ持って両足でスクワットするところを片足でジャンプしたりとか、そういう感じでちょっと工夫しながらやっていました。

 ダンベルとチューブくらいですが、結構自分次第でできるなあと思いましたし、テレビの筋肉体操(NHKの「みんなで筋肉体操」)ってあるじゃないですか。あれがめちゃくちゃ負荷が強いんですよ。汗をいい感じでかいたりしました。新たなトレーニング方法を見つけられたり、向き合える良い期間だったなと思います。

――トレーニングに関してはどなたかにアドバイスももらったのですか?

 トレーナーと連絡を取りながらです。今まで自分がトレーニングしている目的のメインはけがをしないことなんですけども、今、世界的にもゴルフは飛距離が非常に重要なゲームになってきているので、そういったところも相談をしていました。クラブをガムシャラに振るだけだと、体の一点に負荷がかかってしまって危ないので、体作りというところをすごく(意識していて)、そちらが先行してクラブが振れるようになってくるといったところも意識してやっています。

――日本プロゴルフ選手権の特別番組で、「ベランダで素振りしてヘッドスピードが2くらい伸びました」っておっしゃっていましたね。

 素振りもトレーニングの一環としてやっていました。素振りは日課になっていますし、その重要性も分かっていたつもりだったんですけども、よりこの期間、3カ月少しくらいやってきています。自分なりにクラブを振る時に使う筋肉っていうのをしっかりと感じながら取り組んでいます。

 1日20分くらいですかね。普通に500球打つよりも汗の量が出るかもしれないです。素振りも体をほぐすための素振りとか、いろんな目的があると思うんですけど、自分はヘッドスピードを上げるという目的を持ってやっています。自分の限界のさらに上に行くことを毎日毎日やっていかなきゃいけないですし、0.1でも速くなるように取り組んではいるので、かなりきついですね。素振りは一番きつい時間と言ってもいいかもしれないですね。

――速く振るための何かポイントはあるのですか?
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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

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