デリック・ローズが涙の復活を遂げた夜 キャリアハイ、50得点試合が意味したもの
第6回
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あと数年プレイしたいとは思っている。あれだけのことを経験しながら、ほとんどの選手よりも長い10年というキャリアを迎えられたのは、考えてみればすごいことだ。僕は恵まれている。これでいいんだと再び感じられるようになった。ウルブズで一番の問題が若い選手に付き合わないといけないことなら、大したことじゃない。「いい加減に大人になれ」と言えば修正できることだ。何かあれば、その都度注意すればいい。それで済むことだ。他のくだらない問題に比べたらよっぽどマシだ。彼らには、それを伝えようとしている。「今置かれている状況を大切にしろ。違う場所に行ったら、状況が一変することだってあり得る。何か不満が出てきたり、GMや、もしかしたらオーナーから批判を受けることもあるかもしれない。今のこの状況を、自分たちでなんとかできることに感謝するんだ」。
そして50得点の試合。ハロウィーンの夜だった。あの夜は色々とクレイジーだったけれど、起こるべくして起こったことだと思っている。数々の理不尽を経験し、逆境を乗り越えて、自分はまだやれるんだというのを見せる、僕なりのやり方だった。自分ができることを全て見せることができれば、ああいう結果になるということだ。
あの50得点は、まさに僕のいう「見せてやる」だった。まだ自分にもできるということは分かっていた。僕はそう信じ続けていたけれど、信じてくれる人がほとんどいないのは分かっていた。僕の友人と家族、そしてティブス(トム・シボドーHCの愛称)ぐらいだったかもしれない。
僕にとっては、あの試合展開に意味があった。あの展開だったからこそ見せてやることができたと感じたし、何より自分自身にとって大切な経験になった。あれだけの活躍をして、試合にも勝つことができたからだ。試合残り三秒で三点リードしている状況で、最後に僕がダンテ・エクサムのショットをブロックして勝利を確実なものにしたことについて話す人は少ない。僕にとって重要なのはああいうプレイなんだ。たとえ50得点しても、負けたら意味は無いだろう? 30得点しても、負けたらどうだっていい。でも50得点して(フリースローを3本外してるから、50点以上取ることだってできた)、残り13秒で2本フリースローを決めて、最後にはブロックもした。だからこそ、試合後にあれだけの感情が溢れ出たんだ。
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