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セビージャの壁ジエゴ・カルロスに聞く
ダービー、同僚、日本人アナリスト…
セビージャ守備陣の大黒柱、ジエゴ・カルロス。ラ・リーガを代表するセンターバックのひとりだ
セビージャ守備陣の大黒柱、ジエゴ・カルロス。ラ・リーガを代表するセンターバックのひとりだ【写真:ムツ・カワモリ/アフロ】

 セビージャの堅守を支える屈強なセンターバック(CB)、ジエゴ・カルロス。1対1、空中戦で強さを発揮するだけでなく、足元の技術に優れ、攻撃の組み立てにも参加できる、ラ・リーガを代表するCBのひとりだ。バルセロナ、リバプールが獲得に興味を示しているという報道もある。昨年11月には27歳にして初めてブラジル代表に招集された。


 そのジエゴ・カルロスがラ・リーガ主催のオンライン会見に登場。ベティスとのセビージャダービー、チームメート、自身のキャリアについてなど、世界各国のメディアから寄せられたさまざまな質問に答えた。(取材日:3月11日)

100%の状態でベティス戦に臨む

――日曜のダービーに向けて、チームの状態は?(ラ・リーガ)


 良い状態で、日曜のダービーのことを考え始めているよ。すべてのセビジスタにとって重要で素晴らしい試合だからね。最善の方法で準備を整えている。良い試合ができるはずだよ。


――残念ながら、スペイン国王杯とチャンピオンズリーグ(CL)で敗退しました。どちらの試合がよりセビージャらしい内容だったと思いますか?(アメリカ)


 どちらの敗退も良いことではなかったけど、ドルトムント戦の後半に見せたスピリットとメンタリティーには価値があったと思う。セビージャは毎試合ああであるべきだ。あの試合は自分たちの力とクオリティーを見せることができた。再び良い結果を出せるよう、ここ数試合で露呈したネガティブな側面を修正していきたい。


――アーリング・ハーランドがいなければドルトムントに勝てていたと思いますか?(モロッコ)


 いや、問題はそこじゃない。ファーストレグは攻守両面で何かが欠けていた。セカンドレグはもう少し賢くプレーすることができたけど、攻めなければいけない立場にあったので難しかった。4ゴールを決めたFWだけが問題だったとは思わない。他のチームにも4、5点取れるストライカーはいるしね。初めからセカンドレグのように集中力を欠くことなく、万全の態勢で臨まなければならなかったんだ。


――CL敗退後、チームの雰囲気は?(ブラジル)


 ふたつのコンペティションで敗退することは考えていなかった。もちろん試合後のロッカールームはショックと悲しみに満ちていたけど、勝つ者がいれば負ける者もいるのがフットボールだ。顔を上げ、できる限り良い状態を取り戻さなければならない。目の前には特別な、そして重要な試合が控えている。結果を変えることはできない。だから過ぎ去った試合のことは忘れ、100%の状態で日曜のベティス戦に臨めるよう、リーガのことだけを考えて改善に取り組んでいきたい。


――CL敗退はダービーにどのような影響を及ぼすと思いますか?(ナイジェリア)


 CLでの敗退はもう受け入れている。できる限りのことはやった。セビージャがCLでも戦えることは証明できた。特にセカンドレグの後半は良かった。逆転も可能だったと思う。でももうCLのことは忘れ、次の試合に集中している。今はリーガのことを考えなければならない。今は良い結果を出したいという意欲と希望にあふれているよ。


――今回のダービーはどんな重要性を持っていますか?(アメリカ)


 今週末の試合はライバル同士が戦うダービーだ。自分たちにとって何よりも重要なのは、相手がベティスであれ他のチームであれ、頭を切り替えてリーガに集中すること。悪い結果が続いている今は、一刻も早く良い結果を手にする必要がある。チームメートもそのことに集中している。好調のライバルを相手に、素晴らしい試合になることを保証するよ。


――今シーズンのベティスの印象は?(メキシコ)


 ベティスは非常に良い状態にあり、良い結果を手にしている。良いチームだよ。ダービーは両者にとって特別な試合だ。ベティスには良い選手がそろっており、好調を維持しているから、結果がどうなるかは試合が終わるまで分からない。それでも自分たちは全力で勝ちに行くよ。


――これまで他のダービーも経験してきたと思いますが、セビージャダービーの何が特別だと思いますか?(ラ・リーガ)


 自分にとってはリーガの1試合なんだ。良い結果を手にし、上位争いを続けるためのね。もちろんファンにとっては他の試合とは全く異なる、魂を揺さぶるライバルとの直接対決だよ。でもピッチ上でライバル心を燃やす相手はベティスだけじゃない。自分たちはどの試合も全力で戦っている。クラブやファンにとっては特別な試合でも、自分たちにとってはベティス戦も他の試合も同じように重要なんだ。自分たちは常に勝利を目指しているからね。

CBコンビを組むクンデとは良い関係

国王杯、CLでの敗退を受け入れ、リーガに集中する。ジエゴ・カルロスはすでに気持ちを切り替えている
国王杯、CLでの敗退を受け入れ、リーガに集中する。ジエゴ・カルロスはすでに気持ちを切り替えている【スポーツナビ】

――チームメートのFWユセフ・エン・ネシリは、同じアフリカ人FWでセビージャのレジェンドである、フレデリック・カヌーテのように成功できると思いますか?(南アフリカ)


 もちろん。エン・ネシリは現在、素晴らしい状態にある。多くのゴールを決め、力をみなぎらせている。試合中は自信に満ちあふれ、最高レベルのパフォーマンスを発揮している。これからも日々さらに良くなっていくことを保証するよ。


――好調のエン・ネシリはダービーで重要な役割を果たせると思いますか?(ナイジェリア)


 全選手が準備を整えておく必要がある。チームの、そしてファミリーの一員として、誰がいつ必要とされるか分からないからね。プレーするのがエン・ネシリだろうと他の選手だろうと、全員が準備を整えて臨めればいい。シーズン終了までには全員の力が必要になるはずだからね。


――モロッコ出身のチームメート、FWムニル・エル・ハダディ、GKヤシン・ブヌ、エン・ネシリの特徴は?(モロッコ)


 3人は異なる特徴を持っている。ブヌは偉大なGKだ。難しいシュートを何本も止め、多くの試合で自分たちを救ってきた。高いパフォーマンスを発揮し続けている素晴らしいGKだよ。エン・ネシリは絶好調で、今季はチーム最多得点を記録している。左足のテクニックが素晴らしく、スピードもある。ヘディングシュートもうまい。どれも自分たちにとって重要な能力だ。ムニルのタレントは他のビッグクラブでプレーしていたときから知っていた。彼が持つ信じられない才能は練習中から痛感させられている。試合では頼もしい存在だよ。


――DFジュール・クンデとのセンターバック(CB)コンビは熟成が早かったです。彼との関係性は?(香港)


 彼とはピッチ内外でコミュニケーションが取れており、良い関係を築いている。もちろん堅固な守備を作るためにはMFやFWの協力が不可欠であり、逆に自分たちもクンデの攻め上がりによって攻撃陣を支えている。全員がひとつのチームとして、守備にも攻撃にも関わっているんだ。


――クンデはトップクラブでプレーできるレベルにあると思いますか?(英国)


 ヨーロッパのあらゆるビッグクラブでプレーできる資質があると思う。彼はまだ若い。多くのものを勝ち取っていくために、経験を積みながら成長していくだろう。落ち着いてボールをさばけるビルドアップ能力を擁し、若々しくパワフルな選手だ。偉大なCBになるポテンシャルを備えていると思う。


――ヘスス・ナバスはセビージャを象徴する選手です。彼はチームにとってどんな存在ですか?(ラ・リーガ)


 ナバスは偉大だよ。素晴らしいキャプテンで、常にチームを支え、選手たちに声をかけてくれる。とりわけダービーのような試合では、クラブやファンにとって特別な一戦だということを強調し、ベストパフォーマンスを引き出すべくチームメートのモチベーションを高めてくれる。セビージャには『ヌンカ・セ・リンデ(不屈)』という素晴らしいモットーがある。自分たちは最後までその精神で戦い抜くつもりだよ。


――セビージャには日本人の分析担当(若林大智氏)がいます。彼はどのような人ですか? また分析班はチームにとってどのような重要性を持っていますか?(日本)


 とてもいいヤツで、分析チームの一員としてよく働いている。いつも練習や試合のビデオを撮影してくれる重要な仲間だ。分析チームは欠かせない存在で、お互い親しみを込めて接しているよ。彼はいつも明るく満足そうで、チームにポジティブな印象を与えてくれるんだ。

工藤拓
工藤拓

東京生まれの神奈川育ち。桐光学園高‐早稲田大学文学部卒。幼稚園のクラブでボールを蹴りはじめ、大学時代よりフットボールライターを志す。2006年よりバルセロナ在住。現在はサッカーを中心に欧州のスポーツ取材に奔走しつつ、執筆、翻訳活動を続けている。生涯現役を目標にプレーも継続。自身が立ち上げたバルセロナのフットサルチームは活動10周年を迎えた。

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