箱根駅伝はこの選手に注目〜シード校編〜 連覇狙う青学大は主将・神林が切り札に

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 青山学院大が圧倒的な強さで総合優勝を果たした前回大会から早1年が経ち、いよいよ第97回箱根駅伝(2021年1月2日、3日開催)が近づいてきた。

 12月10日のチームエントリーでは、一部の大学でエース級が登録から外れるなどハプニングがあり、本番における優勝争いやシード権争いは一層激しさを増しそうだ。

 チーム同士の争いのほか、個人の区間賞争いも箱根駅伝の見どころのひとつ。前回大会は2区で相澤晃(東洋大、現・旭化成)と伊藤達彦(東京国際大、現・Honda)がし烈なつばぜり合いを見せ、4区では青山学院大の吉田祐也(現・GMOアスリーツ)が相澤の持つ区間記録を上回る爆走で首位に浮上し、大会を大きく盛り上げた。

 今回、箱根路の注目はどの選手か。「シード校」と「予選会通過校」に分けて紹介していこう。本稿ではシード校から10選手をピックアップする。

実力者の青学大・神林は最後の箱根へ

連覇を狙う青山学院大は、主将の神林が他大学と差をつけるための切り札となりそうだ 【写真:日本スポーツプレス協会/アフロスポーツ】

神林勇太(青山学院大4年)
 常勝軍団を率いる主将。昨年度の出雲駅伝4区、箱根駅伝9区、今年11月の全日本大学駅伝7区と、学生三大駅伝すべてで区間賞を獲得している。神奈川・宮前平中時代から全国大会の常連。青山学院大では地球社会共生学部に在籍し、同期の吉田圭太とは3年時に約5カ月間にわたるニュージーランド留学も経験した。11月の全日本大学駅伝では7区でチームをトップに押し上げる快走を見せており、神林の出走する区間が他大学をリードする切り札になりそう。大学卒業後は競技の引退を明言。最後の箱根駅伝ではチームの連覇で有終の美を飾るつもりだ。
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著者プロフィール

「主役は選手だ」を掲げ、日本全国から海外まであらゆる情報を網羅した陸上競技専門誌。トップ選手や強豪チームのトレーニング紹介や、連続写真を活用した技術解説などハウツーも充実。(一社)日本実業団連合、(公財)日本学生陸上競技連合、(公財)日本高体連陸上競技専門部、(公財)日本中体連陸上競技部の機関誌。

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