――2018年9月29日に行われたマドリーダービーを覚えていますか？　何の日でしょう？

　僕がデビューした日だ。

――その通り。あなたにとってラ・リーガデビューの日ですね。しかもマドリーダービーです。その日のことは何か覚えていますか？

　とても特別なものだった。ダービーだから勝利したかったしね。最も難しい試合だから、僕は出られるとも思っていなかった。ずっとベンチにいるものだと思っていた。残り時間があと5分くらいのところで、ロペテギ監督が僕を見て起用してくれた。夢がかなってとてもうれしい瞬間だった。

――これまでもいろいろなダービーを戦ってきたと思いますが、あなたにとってマドリードダービーはどのような意味を持ちますか？

　ダービーに勝利することはとても特別だ。いろいろなダービーを経験してきたけれど、常に勝利することがとても重要なんだ。

――今シーズンのアトレティコ・マドリーをどう見ていますか？　ルイス・スアレス、トレイラが加わりました。

　アトレティコはとても良いチームであり、僕らを相手にしても常に勝利を目指してくる。もちろん、僕らはどの大会においても集中して彼らに勝利しようと臨んでいる。

――ジョアン・フェリックス、彼はアトレティコのスター選手です。あなたや彼をはじめ、ラ・リーガでは若い選手が活躍しています。他にもアンス・ファティ（バルセロナ）、マルティン・ウーデゴール（レアル・マドリー）、タケ・クボ（久保建英／ビジャレアル）らがいます。特に注目している選手はいますか？

　このリーグでは常に若い選手が活躍しているから、今シーズンが特別なわけではない。間違いなく、この中の誰かひとりが他の選手に比べて大活躍することになると思うけど、ロドリゴ、ファティ、ジョアン・フェリックスが特に目立っているんじゃないかな。

――タケ・クボはどうでしょうか？　プレシーズンはレアル・マドリーのチームメートでした。何か話しましたか？

　クボは偉大な選手だ。プレシーズンのときに一緒だった。彼はきっと偉大な選手になるだろう。1、2年後には彼もマドリーに戻ってきてチームに貢献するような選手になるだろう。彼が良いプレーを続けているのを見るのはとてもうれしい。いまは日本代表にも貢献しているけど、数年後にはマドリーにも貢献してくれるだろう。

――では、ここからはヴィニシウス選手のことを訪ねます。あなたはどんなサッカー選手だと思いますか？

　大胆で、気持ちも強いと思う。

――ドリブルが上手なのは小さい頃からですか？

　小さいときからで、神から授かったものだ。今はさらに良くなっている。

――サッカーを始めたきっかけは？　兄弟、あるいは友人と？

　3歳か4歳の頃、友達と一緒に始めた。その後、スクールに入って選手になるための練習を始めたんだ。

――子供の頃からドリブルが得意だったということですが、プロサッカー選手になることができたのも、ドリブルのおかげだと思いますか？

　僕はよくドリブルをするからね。僕が選手になる上で大きな助けとなったのは間違いないね。

――小さい頃に憧れた選手は？

　憧れたのはロナウジーニョだった。そして今はネイマールとクリスティアーノだ。

――彼らの真似をしたのですか？

　ああ、よくやっていたね。今はそれほどしないけど。子供の頃はいつも憧れた選手の真似をしていたものだ。道路で試合をするときも、彼らの真似をよくしたよ。

――これまで対戦した中で、すごいと感じた選手は誰ですか？

　（リオネル・）メッシ、（キリアン・）エムバペ、ネイマールかな。でも、僕が世界最高の選手だと思うクリスティアーノとは対戦する機会がなかったからね。マドリーで彼と一緒にプレーしたかったけれど、今はいない。ここで名前を挙げた選手は世界最高の選手たちだと思う。

――では、まだ対戦したことのない選手で、対戦したいと思う選手は？

　クリスティアーノだけど……。でも、クリスティアーノとは同じチームで一緒にやりたいね。