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J村井満×B島田慎二のチェアマン対談
異色の経歴を持つ、2人の強みとは

島田さんは天性の商売人。1人のビジネスパーソンとしてとても魅力的な人です(村井)

島田チェアマンの語り口からは、謙虚で正直という印象を受けた
島田チェアマンの語り口からは、謙虚で正直という印象を受けた【写真:三浦雄司】

――島田さんも他業界で成功されてからバスケ業界に入られました。島田さんのビジネスパーソンとしての強みを教えていただけますか?


島田 ビジネスパーソンとしての強みがあるなんて、自分では思っていないです。バランス感覚があるかと言われればそうでもない気がするし、めちゃめちゃ切れるかと言われたらそうでもないですし、ものすごく素晴らしい経営戦略を持っているかと言われたらそういうわけでもない。あまり才能とか力量がないんで、人付き合いとかを大事にして地道にやっていたら、ステージを与えてもらえました。そこでまた無我夢中に頑張っていたら、いまにたどり着いたという感じです。だから、あまり強みがあるとは思っていないですね。ただ、決断はします。それと、決めたら突き進みます。そこに困難があってもひるまない。それぐらいでしょうね。


――マニフェストを拝読したときにチェアマン自身がチームの営業も手伝うという項目があるのを見て、ビジネスパーソン目線だと感じました。スポンサー向けにも金融機関向けにもいいアピールになるし、チームにとってはありがたいことだと思います。


島田 もともとクラブ経営をやっていたことが、今回のコロナ渦の緊急事態にチェアマンに選出された一番のポイントだと思っています。クラブが破綻してしまってはリーグの存続はありません。クラブの経営を存続させていくために、前任の大河(正明)さんであれば銀行のご出身で資金調達が力量だったかもしれません。私はクラブ経営をやってきたので、クラブの大変な時期をどう乗り切るとか、こういう危機的な状況の中で稼ぐにはこうしたらいいとか、そういう部分が私の強みだと考えています。積極的に出張して講演したり、スポンサーセールスに同行したりしているのは、今はこの強みを生かすべきタイミングだと感じているからです。

島田チェアマンの講演会の話は大盛り上がりに
島田チェアマンの講演会の話は大盛り上がりに【写真:三浦雄司】

村井 島田さんの実家は、新潟の魚屋さんなんです。生まれたときから親が必死に働いている姿を見てきた。家族でゆっくり食事をすることもないぐらい。人が一生懸命働くというのが自然と島田さんの中に入っているんです。そういうすごみがありますよね。ただ魚を右から左に流すのでなくて、しっかり自分で手を加えて付加価値をつける。多分Bリーグの価値をどんどん高めていくと思いますよ。島田さんの中では魚がバスケットに変わっただけなんだろうなと思います(笑)。


一同 (笑)。


島田 恐縮です。村井さんがなんでそんな話をご存じかというと……。


村井 私ね、講演会をこっそり聞きに行ったんです。


――こっそりですか?


村井 そう、島田さんに絶対顔がバレないように、後ろの方に潜り込んでずっと聞いていたんです(笑)。


一同 (笑)。


村井 格好つけて偉そうに語るんじゃなくて、自分の生い立ちとか信念を、失敗した話や挫折した話を織り交ぜながら語っているのを聞いて、本当に正直な人だなと思いました。


島田 びっくりしましたよ。びっくりしますよね?


――しますね(笑)。


島田 若いビジネスパーソンに向けてリーダーシップを語ってくださいというオーダーをいただいたのですが、語れるほどのリーダーシップなんて私にはないので、しょうがないから子供のときから49歳までのおよそ47年間を時系列で1時間15分しゃべり倒したんです。その講演の終わりに質問用紙を配って、質疑応答の時間を設けました。そこで司会の方が「村井満様からご質問がきています」と言うので驚いていたら、村井さんが立ち上がられて(笑)。


――すごいですね。会場も騒然としたんじゃないですか?


島田 ざわめきますよね。でも一番動揺したのは私です(笑)。だから、村井さんには私の生い立ちとか過去がバレちゃっているんです。魚屋の話なんて、早速使っていただいてありがとうございます。


村井 島田さんを見ていると、本当にそう思うんです。私は埼玉県庁で働く公務員の息子だから、商売センスが全くない。でも島田さんは天性の商売人だから人をひきつける力があるし、何かを動かす力がある。Bリーグのチェアマンだからというよりは1人のビジネスパーソンとして、とても魅力的ですよね。


島田 恐縮しちゃいますよね。これでご飯3杯ぐらい食べられます(笑)。

ダブドリ編集部
ダブドリ編集部

異例の超ロングインタビューで選手や関係者の本音に迫るバスケ本シリーズ『ダブドリ』。「バスケで『より道』しませんか?」のキャッチコピー通り、プロからストリート、選手からコレクターまでバスケに関わる全ての人がインタビュー対象。TOKYO DIMEオーナーで現役Bリーガーの岡田優介氏による人生相談『ちょっと聞いてよ岡田先生』など、コラムも多数収載。

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