Bリーグ2020-21シーズン戦力ランキング
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5年目を迎えるBリーグ。昨シーズンは新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、3月で打ち切りとなってしまったが、いよいよ新シーズンを迎える。
今季のB1は東・中・西の3地区制から東西の2地区制に変更され、昨年勝率トップ4が全て東地区、昇格組の2クラブは西地区に入ることとなった。
スポーツナビではB1全クラブのオフェンス力、ディフェンス力を採点し、戦力ランキングを作成。待ちに待ったBリーグ2020-21シーズンの観戦ガイドとしてぜひチェックしてください!
(企画構成:バスケットボールキング)
※オフェンス、ディフェンス、それぞれ50点満点、総合100点満点で採点
順位 | チーム | 総合 | オフェンス | ディフェンス |
---|---|---|---|---|
1 | 宇都宮ブレックス | 91 | 45 | 46 |
1 | アルバルク東京 | 91 | 43 | 48 |
3 | 千葉ジェッツ | 89 | 46 | 43 |
3 | 川崎ブレイブサンダース | 89 | 44 | 45 |
5 | サンロッカーズ渋谷 | 85 | 45 | 40 |
5 | 琉球ゴールデンキングス | 85 | 42 | 43 |
7 | 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ | 84 | 45 | 39 |
7 | 大阪エヴェッサ | 84 | 42 | 42 |
7 | 秋田ノーザンハピネッツ | 84 | 39 | 45 |
10 | 富山グラウジーズ | 83 | 44 | 39 |
10 | レバンガ北海道 | 83 | 43 | 40 |
10 | 広島ドラゴンフライズ | 83 | 43 | 40 |
13 | 信州ブレイブウォリアーズ | 82 | 37 | 45 |
14 | シーホース三河 | 79 | 44 | 35 |
14 | 京都ハンナリーズ | 79 | 39 | 40 |
14 | 島根スサノオマジック | 79 | 38 | 41 |
17 | 新潟アルビレックスBB | 77 | 40 | 37 |
17 | 滋賀レイクスターズ | 77 | 37 | 40 |
19 | 横浜ビー・コルセアーズ | 74 | 37 | 37 |
19 | 三遠ネオフェニックス | 74 | 36 | 38 |
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東の4強にどこが割って入れるか
5シーズン目を迎えたBリーグは、昨季のシーズン中止を受けて特別措置が取られ、B1からB2への降格がない一方で、B2からB1に2クラブが昇格。今季のB1は初めて20クラブで覇権を争うこととなった。
今季は、過去4シーズンに実績を残したクラブが上位を争いそうだ。その中で特に目立ちそうなのは宇都宮ブレックスとアルバルク東京という過去の優勝クラブだ。宇都宮はジョシュ・スコットの加入により、インサイドは攻守に安定感を増した。A東京は昨季1試合平均失点がリーグ最少の69.4点と、ディフェンスで他をリード。この2クラブはそろってヘッドコーチが就任4シーズン目とあって、戦術面のさらなる上積みも見込まれ、優勝争いを引っ張る存在になるだろう。
対抗馬としては、準優勝経験のある千葉ジェッツと川崎ブレイブサンダースが挙げられる。元来オフェンス力が際立っていた千葉は、セバスチャン・サイズの獲得で盤石の態勢。昨季A東京と並んでリーグ最高勝率の川崎も、攻守にバランスの取れた布陣で昨季以上の成績が望める。
昨季躍進したサンロッカーズ渋谷はディフェンスが注目されたが、実は1試合平均失点はリーグで7番目に多く、武器は同得点でリーグ1位のオフェンス。得点源のサイズが移籍した今季はいかに失点を減らせるかがポイントになる。同じく昨季急浮上した大阪エヴェッサはいわゆる逆輸入選手が増加。未知数な部分は多いが選手個々の潜在能力は高く、今季もリーグ全体をかき回す存在になり得る。
面白い存在になりそうなのが名古屋ダイヤモンドドルフィンズと秋田ノーザンハピネッツ。名古屋Dはオフの補強でオフェンス力が格段にアップし、秋田は昨季ディフェンス面で確かな成長を見せた。昨季までの上位クラブが攻守両面で高いレベルを追求する中、一方に特化したクラブが上位に食い込めるかどうかは楽しみなところ。ジュリアン・マブンガと岡田侑大が加わった富山グラウジーズも得点力の高い選手がそろい、大化けの可能性を秘める。
昨季B2で圧倒的な勝率を誇った昇格組の2クラブは、信州ブレイブウォリアーズがディフェンス、広島ドラゴンフライズがオフェンスとこちらも持ち味が分かれている点が興味深い。当然のようにその力がB1でどこまで通用するかが見どころとなるが、どちらも驚異的な数字を残してきただけに期待は膨らむ。
昨季下位に沈んだクラブに関しては、再構築のため日本での経験がないHCや選手を海外から招く傾向が強いが、コロナ禍で彼らの合流が遅れたことにより、シーズン序盤は苦戦を強いられるだろう。その中で、シーズンを通していかに成長できるかがカギとなる。
ランキングの数値は昨季の成績と今季の選手層がベースとなっているが、選手の成長や戦術の浸透度でシーズン中に変動する可能性は大いにある。このランキングを覆し、上位争いに名乗りを上げるクラブの出現を期待したい。
文=吉川哲彦