ビジャレアル移籍のMFダニエル・パレホ 久保の存在、次節バルサ戦への思いを語る

工藤拓

バレンシアは、生涯“心のクラブ”

9年過ごしたバレンシアは生涯"心のクラブ"と語るが、気持ちはすでにビジャレアルの選手として切り替わっていた 【Getty Images】

――将来的にスペイン国外でプレーすることは考えているか(UAE)

 今年ビジャレアルと4年契約を結んだばかりだから、今はまだ先のことを考えるには早すぎるよ。今はビジャレアルのことしか頭の中にない。ピッチ内外でチームメートの力になり、目標を達成することに集中している。もちろん先のこと考える時もあるけど、まだトップレベルで戦えると思っている。ラ・リーガはハイレベルなコンペティションだ。食事や休息を含め、体調管理に気を配らなければならないけど、まだ伸びしろはあると思っているよ。フットボールはフィジカルだけでなく、メンタルも大きく影響するスポーツだ。どこまで続けられるかは最終的には自分の心次第だと思う。自分はフットボール狂なので、まだまだプレーし続けたい。もしかしたら他国でプレーしてみたいと考える日が来るかもしれないね。

――同じバレンシア州のクラブながら、バレンシアとビジャレアルには多くの違いがあると思う。既に感じている違いは何か(エジプト)

 バレンシア州内のクラブに移籍できたので、今も同じ家に住んでいるよ。妻も子供たちも同じ学校、同じ友人たちとの生活を続けることができている。それは自分にとっても家族にとっても重要なことなんだ。とはいえ別のクラブに移籍したんだから、当然ながら変化はある。バレンシアでは素晴らしい9年間を過ごし、多くの友人ができた。自分の選手としてのキャリアの大半はバレンシアで築いたものであり、生涯心のクラブであり続けると思う。でも今はビジャレアルの選手となり、バレンシアは過去のものとなった。他クラブのことを話すのは現在のチームメートやクラブに対して敬意を欠く行為になると思う。ビジャレアルの人々には感謝の気持ちしかない。ビジャレアルは1部に定着して間もないのに、既に15、6シーズンもヨーロッパのコンペティションに出場している。それは信じられない成功だと思う。

――若き日にアルフレッド・ディステファノから受けた称賛の言葉で覚えているものは?(USA)

 若い時にアルフレッドからもらった言葉はありがたいお世辞だった。なるべく自然に受け止め、彼が間違っていないことを証明できるよう努めたけど、重荷になった部分もある。それでも苦しい時には彼の言葉が自分を信じる力になった。だから今も彼には感謝しているよ。

――無観客のプレー環境では集中力を欠きやすいという話が出ているが、具体的にどのような影響を受けているのか(USA)

 確かに集中を乱す一因になっているかもしれない。周囲の声がよく聞こえるからかもしれないけど、はっきりした理由は分からない。今が特殊な状況にあることは確かであり、いち早く適応できれば有利に戦うことができる。でもこの状況が長くは続かず、少しずつでも観客がスタジアムに入れるようになることを願っているよ。こんなこと言いたくないけど、観客のいない試合はまるでプレシーズンの練習試合のようだ。早く状況が良くなり、観客が入れるようになってほしいね。

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著者プロフィール

東京生まれの神奈川育ち。桐光学園高‐早稲田大学文学部卒。幼稚園のクラブでボールを蹴りはじめ、大学時代よりフットボールライターを志す。2006年よりバルセロナ在住。現在はサッカーを中心に欧州のスポーツ取材に奔走しつつ、執筆、翻訳活動を続けている。生涯現役を目標にプレーも継続。自身が立ち上げたバルセロナのフットサルチームは活動10周年を迎えた。

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