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ビジャレアル移籍のMFダニエル・パレホ
久保の存在、次節バルサ戦への思いを語る
今年8月にバレンシアからビジャレアルに移籍したばかりのダニエル・パレホ。カンファレンスで語ったこととは
今年8月にバレンシアからビジャレアルに移籍したばかりのダニエル・パレホ。カンファレンスで語ったこととは【スポーツナビ】

 今季バレンシアからビジャレアルに移籍したスペイン代表MFダニエル・パレホ。正確無比なパスを武器としており、攻撃の中心として期待されている。そのパレホがラ・リーガ主催の公式カンファレンスに登場。ビジャレアルの印象、チームメートである久保建英についてなど、世界各国のメディアから寄せられたさまざまな質問に答えた。(取材日:9月24日)

バルセロナとの戦いは「パーフェクトな試合を」

――ウナイ・エメリ新監督の特徴、印象は?(中国、イングランド)


 自分は幸運にもバレンシア時代に1シーズン彼の下でプレーしたことがある。その後彼は素晴らしいキャリアを築き、PSG、アーセナルといったトップクラブを指揮してきた。彼の特徴を挙げるとすれば、次戦に向けた準備の仕方や対戦相手の分析方法、仕事中のテンションの高さ、そしてディティールを重視することかな。トップレベルで成功の有無を左右する要素はそこにあるからね。


 彼がこれまで率いてきたチーム、達成した目標、手にしてきたタイトルは、彼がどれだけ優れた監督であるかを物語っている。彼の存在はビジャレアル移籍を決める理由の1つだった。彼と共に、今季を素晴らしいシーズンにできると信じているよ。


――メッシの退団騒動に揺れたバルセロナは今節が初戦。既に2試合戦っているビジャレアルにとってはチャンスではないか(インド、フィリピン)


 バルセロナとの対戦はいつだって困難だよ。騒がしい夏を過ごしていることは確かだけど、バルセロナはバルセロナだ。トップレベルの選手をそろえ、世界最高のプレーヤーも擁している。その相手と敵地で戦うのだから極めて難しい試合になることは間違いない。次が3試合目となる自分たちとは違い、相手が初戦であることは事実だ。彼らがプレーリズムの欠如や準備不足を露呈してくれることを望んではいるけど、世界最高レベルのチームと敵地で戦うことの意味は理解している。


 バルセロナから良い結果を持ち帰るためには自分たちがパーフェクトな試合をし、なおかつ相手が良い日に当たらない必要がある。それでも戦うつもりだよ。ビジャレアルはどのスタジアムでも勝ち点3を目指せるだけのチームだと思っている。もちろんカンプノウにも勝ちに行くよ。


――メッシ騒動はバルセロナにどう影響すると思うか(ドイツ)


 影響するかどうかは分からない。メッシは自分が見てきた中では最高のプレーヤーだよ。自分たちは彼が今季もラ・リーガでプレーしてくれることに感謝するべきだと思う。彼を引き止めたバルセロナにもね。ラ・リーガの舞台で、バルセロナの選手としてプレーする彼の姿をできるだけ長く堪能できたらいいね。自分たちライバルチームは今季も彼に苦しめられることになるけど、トッププレーヤーがこの国でプレーすることはラ・リーガとスペインフットボール界にとって重要なことだ。自分たちは彼がこの国でプレーする幸運に恵まれたけど、その幸運がいつまで続くのか分からない。だから今は毎試合、彼のプレーの1つ1つを楽しむべきだと思う。

“タケ”の存在は、チームに希望をもたらす

CLの出場権争いでは、4位以内を狙うより目の前の1試合で勝ち点3を勝ち取ることに集中したいという
CLの出場権争いでは、4位以内を狙うより目の前の1試合で勝ち点3を勝ち取ることに集中したいという【Getty Images】

――今季チームメートになった久保建英の印象は? 彼の特筆すべき特徴は何か。彼はチームに何をもたらせるか(日本)


 とても興味深い選手だよ。まだ今季は始まったばかりだけど、マジョルカでプレーした昨季の、特にリーグ再開後の彼は素晴らしかった。その活躍があったからこそ、今彼は自分たちとともにいる。若く将来性のある選手で、大成するために必要な素質を兼ね備えていると思う。彼が持つ野心、ヨーロッパのフットボール界で名を上げたいという意欲はチームの力になる。タケはチームに希望をもたらしてくれる存在だと言えるね。


――新監督とあなたを含む新加入選手を加えた今季、ビジャレアルはラ・リーガで4位以内に入り、CL出場権を獲得できるのか(マレーシア)


 新たなシーズンを迎えるチームの多くがそうであるように、今のチームにも新たな選手たちが加わっている。さらには監督も代わったので、選手たちは彼のチーム作りやフットボールの捉え方、チームにどのようなプレーを望んでいるのかを理解しなければならない。今はまだお互いの理解を深め、どうすれば個々のパフォーマンスを引き出していけるかを模索している段階だと思っている。でもラ・リーガのレベルは高く、楽な試合など1つもないので、少しでも早く監督の要求に応えられるようにならなければならない。


 チャンピオンズリーグの出場権争いは、近年のシーズンがそうだったように極めて厳しい競争になる。レアル・マドリーとバルセロナはほぼ確実に4位以内に入ってくる。残る2枠の争いも、近年はアトレティコ・マドリーがリードしてきた。自分たちはチャンピオンズリーグ出場権に執着しすぎず、目の前の1試合で勝ち点3を勝ち取ることに集中する必要がある。3つのコンペティションを戦う今季は多くの試合が続くので、全選手が重要な存在となっていかなければならない。4位以内を目標に定めるわけではなく、1試合1試合戦っていくつもりだよ。もちろん今のチームにはヨーロッパ行きを争えるだけの戦力が整っていると思うけどね。


――古巣バレンシアの経営が悪化していること、フットボール界におけるパンデミックの影響についてどう考えているか(インドネシア)


 自分は9年間バレンシアで過ごした。いろいろな事情があってビジャレアルに来ることになったけど、自分が望んだことなので今は満足している。家族も幸せに暮らしているからね。COVID-19については、既にある程度観客を入れている競技もあるけど、それは選手たちにコントロールできることじゃない。少しでも早くスタジアムに観客が戻って来ることを望んでいるよ。それは自分たちだけでなく、世の中にとって良い兆しとなるからね。もちろんプロのレベルにおいては、特にホームゲームではファンの応援を受けながらプレーすることが大きなアドバンテージになる。ファンの後押しがもたらす影響は本当に大きいんだ。一刻も早く問題が解決されることを望んでいるけど、今はこの状況に適応していくしかない。

工藤拓
工藤拓

東京生まれの神奈川育ち。桐光学園高‐早稲田大学文学部卒。幼稚園のクラブでボールを蹴りはじめ、大学時代よりフットボールライターを志す。2006年よりバルセロナ在住。現在はサッカーを中心に欧州のスポーツ取材に奔走しつつ、執筆、翻訳活動を続けている。生涯現役を目標にプレーも継続。自身が立ち上げたバルセロナのフットサルチームは活動10周年を迎えた。

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