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パ・前半戦MVPをみんなで決めてみた
涌井が移籍1年目で「エースの働き」

野手編:絶好調の柳田、楽天の驚異的な得点力

ソフトバンク・柳田は今シーズン絶好調。どこまで数字を伸ばしてくるか楽しみだ
ソフトバンク・柳田は今シーズン絶好調。どこまで数字を伸ばしてくるか楽しみだ【写真は共同】

 さて、ここからは打者編である。


 前半戦、6、7月度の月間MVPを獲得した柳田悠岐(ソフトバンク)が約半分の得票率を勝ち取った。柳田のすごさはインコース、アウトコースお構いなしに、打ち返してしまうところだろう。絶好調の柳田相手に、ヒットで「助かった」と胸をなでおろした相手バッテリーも多いはず。


 7位の栗原陵矢(ソフトバンク)は捕手登録ながら一塁、外野も守るユーティリティー。チームの先輩・中村晃に自主トレで弟子入りし、“三振しないバッティング”を学んだ。その中村と、今季は「4番・中村、5番・栗原」と、クリーンアップも組んでいる。


 驚異の得点力で前半、ソフトバンクと首位争いをした楽天。その得点源・浅村栄斗鈴木大地、ロメロ、茂木栄五郎が続々、票を集めた。昨季までロッテで守備位置、打順とも日替わり生活を送っていた鈴木は、楽天で守備位置も打順も安定し、今季こそ落ち着いて仕事ができるだろうと思わされた。ところが気が付くと、また守備位置が変わり、なぜか4番を打ったこともあったが、変わらず首位打者争いをしている。強くなったな……。


 その鈴木が抜けたロッテは、評論家諸氏の予想に反し大健闘。本投票でも10位に滑り込んだ4番・安田尚憲の成長も大きかった。そして開幕直前、支配下登録された和田康士朗。核弾頭・荻野貴司が故障離脱したあと、チームの“走り屋”といえば、この和田である。スタメン定着とまではいかないが、ベンチスタートのときは代走出場。目下、パの盗塁王に向けてひた走る。球界快足ナンバーワンは間違いないが、某野球専門誌の表紙になった速さもナンバーワンなのではないか。

30代に差し掛かり打撃のモデルチェンジを図る日本ハム・中田。キャリア初の本塁打王なるか
30代に差し掛かり打撃のモデルチェンジを図る日本ハム・中田。キャリア初の本塁打王なるか【写真は共同】

 日本ハムからは本塁打、打点の二冠を狙う中田翔。今季は“三十路打法”に挑戦、これまでのようにバットでボールを「しばく」のでなく、バットをしならせ、ボールを「運ぶ」イメージで、8割程度の力を使う。その意識改革が実り、開幕から本人の中でも「レベチ(レベルが違う)なのだそうだ。そういえば、かつて日本ハムにも在籍した三冠王・落合博満のバットのしなりも美しかった。


 打線があまりにも誤算だった西武は、攻守に三十路の輝きを見せた栗山巧がトップ10入り。右足首ねん挫などアクシデントのあった山川穂高も、なんだかんだ言って前半戦に本塁打18本。打った本数分、ファンと一緒に「どすこい」ポーズができる後半戦は、大いに上積みしてくれるだろう。


 最下位のオリックスは、ほぼ吉田正尚一択だった。前半戦はぐんぐん打率を上げ、8月には月間打率.430で、月間MVPを獲得した。チームとしては、山岡も戻ってきた投手陣に引っ張られ、後半戦の浮上があるか気になるところだ。

前田恵

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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