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冨安健洋、イタリア1年目はほぼ満点
評価上昇で他の主要国のスカウトも視察に

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適応が難しいと言われるセリエAで1年目から存在感を示した冨安。「SBとCBのハイブリッド」として、ボローニャの可変システムを機能させる戦術上のキーマンに
適応が難しいと言われるセリエAで1年目から存在感を示した冨安。「SBとCBのハイブリッド」として、ボローニャの可変システムを機能させる戦術上のキーマンに【Getty Images】

 今季、欧州組の中で最もポジティブな1年を送ったのが冨安健洋だろう。ベルギーでの経験を経て、昨夏、守備大国イタリアに渡った若きDFは、新天地ボローニャであらゆる面で著しい成長を遂げた。今季の活躍とそのタレントは、イタリア国内のみならず、イングランドやドイツなど他の主要国でも注目されており、市場価値はぐんぐん上がっている。

冨安健洋の通信簿

・貢献度:★★★★★(5点)

・戦術への適応:★★★★★(5点)

・安定性・継続性:★★★★★(5点)

・インパクト:★★★★★(5点)

・コミュニケーション:★★★★☆(4点)

※5点満点

「戦術への適応」は6点をつけてもいい

 5項目中4項目が5点満点、残りひとつも4点というのは、評価が甘すぎるように見えるかもしれない。しかし今季のボローニャにおいて、冨安健洋がどれだけ重要な役割を担っていたかを具体的に見ていけば、この評価が妥当なものであることを納得していただけるはずだ。


 新加入にもかかわらず、開幕から右SBのレギュラーに定着すると、1カ月弱の故障離脱(10月の日本代表・モンゴル戦でハムストリングを痛めた)を除き、常時スタメンに名を連ねて、その大部分(セリエA29試合中26試合)でフル出場を果たしたという事実は、冨安がチームにとって文字通り不可欠な存在であったことを示している。なにしろ、現時点(35節終了時)において今季のセリエAでの総出場時間が冨安よりも多いのは、GKウカシュ・スコルプスキと攻撃の要であるリッカルド・オルソリーニのたった2人だけなのだ。35節アタランタ戦(現地7月21日)で全治10日のケガを負って残り3試合は欠場が確定的なため、彼にとってのシーズンはここで終了ということになったのは残念だが……。


 チームに対する貢献の範囲とその度合いも、特筆すべきものだった。ひとくちで「右SB」と言っても、冨安がピッチ上で担っていた戦術的な機能は、一般的なSBのそれとはかなり異なるものだった。

片野道郎

1962年仙台市生まれ。95年から北イタリア・アレッサンドリア在住。ジャーナリスト・翻訳家として、ピッチ上の出来事にとどまらず、その背後にある社会・経済・文化にまで視野を広げて、カルチョの魅力と奥深さをディープかつ多角的に伝えている。2017年末の『それでも世界はサッカーとともに回り続ける』(河出書房新社)に続き、この6月に新刊『モダンサッカーの教科書』(レナート・バルディとの共著/ソル・メディア)が発売。

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