連載:欧州ステップアップ移籍組、今季の「通信簿」と来季の「去就予測」

マジョルカ番記者が今季の久保建英を総括 突出した対応力も、「4得点」は寂しい数字

ラ・リーガに強烈なインパクトを残した久保。戦力的に乏しいマジョルカが最後まで残留争いに踏みとどまれたのも、この若き日本人プレーヤーの貢献によるところが大だった 【Getty Images】

 少年時代をバルセロナの下部組織で過ごし、言葉の壁や生活習慣への抵抗感がなかったことも間違いなく大きかっただろう。ただ、それを踏まえても、久保建英の適応スピードは驚異的であった。これからトッププレーヤーへと上り詰めるための足掛かりをつかんだ「タケ・クボ」のラ・リーガ挑戦1年目を、現地マジョルカの番記者が総括する。

久保建英の通信簿

・貢献度:★★★★★(5点)
・戦術への適応:★★★★☆(4点)
・安定性・継続性:★★★☆☆(3点)
・インパクト:★★★★☆(4点)
・コミュニケーション:★★★★★(5点)
※5点満点

明るい性格でロッカールームの人気者に

 タケ・クボ(久保建英)が、ラ・リーガ挑戦1年目でセンセーションを巻き起こした。

 レアル・マドリーからの1年間の期限付き移籍で加入したマジョルカで、ドリブルとパスを織り交ぜた積極的な仕掛けで攻撃をけん引。今年6月で19歳になったばかりの若者は、シーズン終盤にはエースとして認められるまでにチーム内での存在感を高めた。

 昇格組で、戦力的にも厳しかったマジョルカが、最後まで残留争いに踏みとどまれたのも、間違いなくタケの貢献によるところが大で、そのパフォーマンスにはチームメイトやサポーターはもちろん、相手チームの選手たちも一目置くほどだった。

 タケのマジョルカ加入が決まったのは、忘れもしない2019年8月21日のことだ。
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